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2008年12月

やってもたああ

やってまいました。

買っちゃいました。

衝動買い。

こんなのほしいと思ってはや10年。

携帯できる、自由に考えが打てる、メモがすぐできる、軽くて使いやすい。
パソコンにつながる。

いろいろ買いました。

一番古いのはこれ。

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これ知っている人は少ないでしょうね。
右下のポケットコンピュータは、シャープのPC1261。

これは、私が報徳学園に勤めていた25年以上前に大活躍しました。

担任をしていると、各教科から点数が届くのでそれを一覧表にするのですが当時はパソコンで表計算などできることもなく、みんな手計算していたのです。各教科の点数に単位数を掛けて表を作るというとてもしんどい仕事でした。
私はその作業を早くするために、このポケコンでプログラムを作り、各教科の点数を入れるだけで、表が完成できるようにしたのです。
このおかげで、学期末はとても省力化できました。

このPC1261のまわりにあるのは、CE125で、ポケコンがセットでき、プリンターとマイクロカセットによる記録ができるという優れものです。でもこちらはあまり使わなかったです。

それから何年も経って買ったのが、これ。
ワープロで表計算も、パソコン通信もできる、
ARDATA CA3000

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広大に来た時に買ったのですが、なんと10万円もしたのです。
多機能。携帯可能。憧れて買いました。
スケジュールもあるのです。

・・・・・・・
スケジュールは、中途半端。手帳の方がずっと便利。
パソコン通信はなかなかつながらない。携帯電話からではものすごく電話代がかかる。ワープロは・・・・・そんなに外では打たない。なにしろ、家にも研究室にもパソコンがあるのだから。

結局、お蔵入り。

次。

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どうしても携帯パソコンが欲しかった。
私が唯一買った、MS陣営のパソコン。
名前はなんか知らん。
ほとんど使わず。
起動に時間がかかる。
いろいろできるはずなのに、すぐ電池切れ。
そして、パソコンなら結局、家か研究室でやれる。

結局お蔵入り。

そして、次。

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これ、携帯に付ける、キーボード。
携帯電話をパソコンみたいにできる。

そう、携帯電話が生活の主流になったとき、
これをディスプレイにすればいいと思ったわけ。
これは使えると思った。

めんどくさかった。いちいち携帯につけるのが。
だって、携帯で文字、打てるもん。
これを出して、ひっつけて、起動して、打つ。
めんどくさい。

結局、お蔵入り。

・・・・・・・・・・

そして、これ。
ポメラ。

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文字を打つことだけに特化したもの。
小さいディスプレイ。
起動早い。
パソコンにはつながる。

今日,着きました。

20000円弱。

これは、使い続けるでしょうか。

直感。

使いそう。

だって、機能が一つだもん。

永遠に続く,「携帯秘書」へのあこがれ。

ラカンに聞いても答えは出ないなあ。





ああもう年末〜〜〜

お久しぶりでございます。

12月は忙しかったよおおおお。

一番しんどかったのは、4連続忘年会。

二つは主宰している研究会の忘年会。
一つは、小倉の先生方との忘年会。
一つは、お世話になっている中学校の忘年会。

一つ一つは楽しいんだけど、そして、私はおさけがほとんど飲めないから
二日酔いというのはないんだけど、
いわゆる(かな?)「ごちそう疲れ」というやつ。

普段食べつけないごちそうを、四日連続で食べると、胃が疲れるだけでなく、体全体が「ぼんやり」するんですなあ。

ほんとは忘年会の模様をお知らせしようと思ったのですが、年末進行の忙しさに、今日になってしまいました。

で、今日の記事は二つ。

一つは、児童の言語生態研究会の合宿。

毎年行っているんですが、今年も行きましたよ。

逗子の私学保養所でやります。隣が、葉山のご用邸です。
朝には、窓からこんな風景が見えます。

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天気のいい朝には富士山がこんなにくっきり。
いいところなんです。

この合宿には10年ぐらい来ています。

児童の言語生態研究会(児言態)は、今の国語教育を根底から組み替える理論と実践と、なにより力を持っています。この国の唯一の、「再構築」の力となる研究会です。
その児言態が、来年の夏、広島大学でそのベールをいよいよ脱ぎます!!

児言態野先生方によるワークショップや講演、難波との対談などの企画を用意して、いよいよみなさまにお披露目することになりました。

この会、みなさんの国語教育観を根底から揺さぶることでしょう。
今から楽しみにしていてください!!

その児言態の面々。
そのほんとうの姿は、気のいいおじさまおばさまであります。

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なお、この保養所でサービスをしてくださったおねえさんが、とても気持ちのいい
仕事をしておられました。それだけでも気分爽快です。無理言って一枚。

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この合宿が26日〜27日。

28日は、今年お世話になった研究室秘書であるY嬢を自宅に呼んで忘年会。
よめさんもはりきり、上の子どもも帰ってきてにぎやかな会となりました。

よめさんが気合いを入れたテーブルセッティングを写真に撮るY嬢。

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酒を酌み交わす、よめとY嬢。

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このあと、熊本の米焼酎「しろ」とかなんとかいうのを二人でぐびぐび飲み、
二人ともダウン。
わしは、ただただ、呆然。
なんのこっちゃ!!!

ということで、28日は過ぎていったのです。

今日は、大掃除。
体中痛い。

こうして、まもなく、2008年が終わります。

50歳になった年が終わります。

母が亡くなって2回目の正月がやってきます。



遠い日の花火は近い

先週の土曜日、広島現代美術館に蔡國強展を見に行った。

私が研究で通っていた中学校の卒業生たち3人の腐女子たちと行ったのである。

北京オリンピックの演出やら、ヒロシマ賞の受賞やら(例の「ピカッ」問題も)などあって、ぜひ行きたいと思っていた。

どかんどかん。

あちらこちらで、花火でまくり。

まあ映像が中心だったが、とにかく、花火と白煙、黒煙のオンパレード。

一緒に行った女子たちは、「きつい」と言っていた。

私も、きつかった。

砲撃の鳴り響く戦場で、戦場を見ているようだった。

かりそめの戦場を。

一方、コレクション展は最高に面白かった。

コレクション展2 他のお客様の迷惑となりますので、展示室ではお静かにご鑑賞ください。

 という題名の展覧会。

つまり、「さがわしい」展覧会ということ。

この展覧会では、あちこちのモニターから、「ふだんなにげなくやりそうな生活場面での音、たとえば、ハンガーを床に落とす音、などが流れている。



どちらの展覧会も「さわがしい」はずだけど、
「心驚かす」ことがあるのは後者だった。

だったら。

ピカッ」と変わんないじゃん!!!!!

宮崎で「独自」を学んだ

今週末は、宮崎で「がっかい」でした。
それはそれで面白かったです。
他教科の話を一度に聞ける「がっかい」なので、おもしろいです。
(自分の発表はぼろぼろでした・・・・)

それはそれとして。
宮崎には来たことがあったようななかったようなだったので、少し回ってみると・・という話です。

まずは、県庁。

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どうよ。きれいな青空。この日は、福岡ですら雪が降った日なのに。

正面から。

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玄関。例の方の人形と、観光大使的働きをする守衛さん。

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守衛さんが、パンフレットを配り、観光についての質問に答えてくださいます。
なんか、優しいとこだねえ。

県庁を出る。

まるで、ハワイ。

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あのね、宮崎のタクシーの運転手さんに、
「こちらも不況で大変でしょう」
って聞いたら、

「いんや、関係ない。ここは農業県だから、好況とか不況とか関係ないのよ。
バブルのときも、バブルがはじけたときも、いったいどういうことだ、と思っていたからね。」

と。

ほうううううううう。


続けて、運転手さん。
「これから、農業じゃないかね。農業やってる若いもんは元気よ。」




この運転手さんのことばは、ずっと、心に残っています。

日本や世界が不況だ、大変だ、といっても、宮崎は自分の道をあゆんでいるだ
だから、大丈夫なんだ、と思ったのです。
「あてはめること」のおろかさを、まずここで知りました。

お昼ご飯。

もちろん、鳥の炭火焼と冷や汁をいただきました。

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鳥の炭火焼は、とても歯ごたえがある。
冷や汁は、この時期なのに、冷たい。

鶏肉は柔らかく。
冬は、あたたかいもので。

そういった常識が、吹き飛びます。

そして。
うまいんだ、これが。
なんでうまいんだろうか。

お昼を食べてから、ほんとはマッサージに行こうと思ったのですが
予約できず。
そこで、宮崎神宮へ。

これが、運命でした。

宮崎神宮は、厳かですが、ちょっと、みぎてきで。

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まあ、それはいいんっす。
いろいろかんがえはあるからね。
でもまあ、教育勅語は驚いたなあ。

で、まだ飛行機の時間があったので(広島から宮崎へは、空路があるんだけど、広島西飛行場という、うちからは遠いとこの空港で、かつ、一日一本しか飛ばないので、福岡まで新幹線で行き、そこから飛行機で宮崎へ、ということになります。なかなかなんです)

近くに美術館があるということで、宮崎県立美術館へ。

「パリーニューヨーク20世紀絵画の流れ」展へ。

まあどうせ地方の美術館の展覧会。
ちょっと印象派とかピカソとかを目玉にして、あとはアメリカの作家の収蔵作品をだああと並べたんでしょ、と思った訳です。





まったくちがう!!!




確かに、印象派やピカソ、がまああったのですが、そのあとに続く
アメリカの作家の作品の、すごいこと!
この展覧会の量や質がすごい、というのではなく、アメリカ(の絵画が)すごい、
ということなんです。

そこにあったアメリカの作家の絵画、どれもこれも、風景画も抽象画もポップアートも、なにもかも、どれもこれも、独自。どれもこれも、今見ても古くない。

どれもこれも、個性的。独自。


そしてね、この展覧会の作品、実はある大学の所蔵なんです。
ヴァッサー大学。

一つの大学の所蔵作品。

このアメリカの底力。

広島大学に、所蔵美術品なんてあるかしら。
博物館があるからがんばっているとは思うけど、美術品はあるかしら。

この展覧会の図録に書いてあった話。

世界恐慌の後アメリカはニューディール政策でよみがえるのですが、
その先駆けとしてルーズヴェルトは、「公共美術計画」として、3500人を超える芸術家に15000件の仕事を発注したんだそうです。

自己責任なんて、「非人間的」ことばは、ここにはない。

アメリカは確かに個人的な国だけど、個人的とは公共的人格であることをアメリカは知っていた。



この展覧会で、私がちゃんと出会った作家の名前を書いておきます。

オキーフ。 色と曲線。
シャーン。 運動としての絵画。
ああ、ホフマンも、すごい。 色、ダンス。

クーニング。 書画。
バジオーテス。 小鳥の笛。


もっと、もっと、ありましたが、書ききれません。


独自。
強固な意志。
前向き。


宮崎で出会ったことごと。









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