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2006年12月

幸せとはだれのため

なのでしょうか。


今日、ゼミの時間にある学生と話をしたのですが。

その学生はとても気配りのできる人で、いいやつです。

家族のことも大好きで。

でも、周りの人や家族の人のことばに、どうも流されてしまう傾向があって。

自分の中に、いろいろな声が充満してしまっているようで。

その中に、「私だけの声」も、か細くは聞こえていることが、よけいに自分を苦しめる。

家族や自分の周りの人の声を聞くことで心が落ち着くことで、自分が安定する。

確かに、「いい子」です。いわゆる「よくない、いい子」ではあります。

でも、そのことをもってその学生をどうして責めることができるでしょうか。

それが、その学生の生きてきた術だし、結果なのです。そして、たしかに周囲は幸せになり
自分もそのことで安定してきたのですから。

ただ、この生き方はいつかは破綻が来ます。

社会は、不安定の極みですから、不安定の極みの「さまざまな声」を聞いていると

きっと、気が狂ってしまう・自己が分裂しきって崩壊する・堅いからに閉じこもってしまう でしょうから。

一方で。

周囲をどんどん不幸にする、わがままな、なのに「仕事ができる」と言われる人もいますね。

周囲を破壊して、場合によっては組織をも破壊して、その人だけが生き残る。

その人にはなぜか周囲の人もブレーキをかけない。場合によっては人気があったりする。

でも、確実に、その人が属している組織は、崩壊していく。その人を賞賛している人々が属している組織が崩壊しているのに、その人のせいで崩壊しているのに、なぜか、その人を賞賛している人は、その人がなんとかしてくれると思っている。そして、組織もろとも、破滅する。


教育とは、前者の人を勇気づけ、後者の人を叱るために、あると思いたいです。

恐れずに。

今日のカナダ写真の一枚。
附属小学校の算数の時間。
グラフの単元。
自分たちが行った「food drive」(恵まれない人に食料を寄付する運動。カナダではどこでもだれでもやっているし知っている。日本でもそうでしょ?と先生に言われ、絶句した)の食料別の統計。これをグラフにして、カナダ全土のグラフと比較するところへと向かうのです。
本物の経験主義は、筋金入りです。

Img_0103


え?もう師走?

と思ってしまいました。

やはり3ヶ月日本にいなかったことが、この感覚に結びついているようです。

なにしろ、7月まで日本にいて、8、9、10月と日本にいなかったのですから、初夏からすぐに晩秋になったようです。

しかも、トロントではすでに冬のような気温だったので、なおさら、季節感が狂っています。

そして、そのことが、なんだか、うれしい!

あああ、長いこと海外にいるということは、こういう感覚も味わえるのだなあと思います。

ちょっとやみつきになりそうです。海外に行くことにまったく障壁がなくなりそうです。

ご存じのように私の長男は、アメリカやカンボジアなどあちこちに行っていますし、私の研究室の院生で留学生の人は、アメリカにもニュージーランドにもヨーロッパにも行きたいと叫んでいます。
確かに、いいこと。ほんとそう思います。

みなさま誕生日のコメント、ありがとうございました。
>oさま
え、博論?もしかして働きながら?え?あの旅好きのoさんだよね?確か働いていたはず。勘違い?
もしそうなら、二足のわらじだったんですねえ。それだけもすごいよ。

>のんさま
そうですか、いよいよ改組ですか。そしてようやく大学院。遅いですよねえ、ほんとに。なのに夜間をなくすんだ。もったいない!!現職の人や社会人を受け入れられるのに・・・・。
まだまだ可能性はあると思います。すこしさぐってみることにしましょう。

>まりりんさま
そうです!!!mihimaruです!!!ほんとにうれしい。ほんとに。
でも、あの二人、テレビでライブすると、どうも下手に聞こえるんですよねえ。
あれって、生声で歌っているからでしょうか。(ということは、他の歌手は、口ぱ○?)
まあいいや。自分の応援している歌手が人気者になっていくのはうれしいものですねえ。

・・・・・・・・・・・・・
怒濤のような11月が終わり、少し楽な(いつもの年のような)12月になりそうです。
今月は、東京に2回、明日からは大阪、そして児言態の合宿で葉山に行くなど、少し動きます。
あ、そうそう、12月の予定を(全てではないですが、またプライベートの予定は書いていませんが)
ここに載せてあります。
http://calendar.yahoo.co.jp/qzr04446
必要な方は見てくださいね。

さあ、明日は、大阪だ! 教科教育学会の二日目を見てきます!

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