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2006年9月

明日からNYだ!!

明日から、NYに行きます!!

当分更新できませんが、帰ってきたら、いろいろ載せるつもり!

こまつさまの個展に行ってきます!!!!!!
(くわしくは、「行ってみたら」の「Jのつぼ」参照)

読書と博物館と

今日は日曜日。

毎日日本語やら英語やらをうちこんでいるので、肩が上がらなくなり今日はお仕事はお休みして
遊びに出かけました。

目的は二つ。
一つは、本のマーケット
もう一つは、オンタリオ博物館です。

まず、本のマーケットは、正式には、the Word on the Street と言うみたいです。
公式HP

Queen's Park という広い公園を使って、本の即売会やサイン会、講演会が開かれます。

Queen's Parkに行くと待っていたのは(ここは元議事堂があるので国旗掲揚ポールがあります)これ。
Img_0062

アフガニスタンで、カナダ軍兵士がかなり死んでいるので、半旗なのです。
わかります? アフガニスタンは、今最悪の治安なのです。
カナダ軍はそこに治安維持のために駐留しています。

軽いショックを受けた後、the Word on the Streetへ。

行くとすごい人。
Img_0058

多くのテントが立ち、出版社やら大学やら図書館やらが本や資料を配ったり売ったりしていました。

私の研究の関心からつい、学校図書館などの資料をみていきましたが、そこに「学校図書館に司書がちゃんといる学校の方が国語の成績がいい」みたいな報告書があり、「だからお金をふやせ」みたいな研究が載ったパンフがありました。
どこも大変だなあ、と思いました。

さて、ぐるっとテントをめぐったあと、博物館へ。
HP

ここは、東洋ゾーン、西洋ゾーン、ネイティブカナディアンゾーン、そしてオンタリオ州の自然のゾーンに分かれておりかなり広大です。

オンタリオ州の自然のゾーンは、子どもが楽しめるような活動がいっぱいしかけられていて(たとえば、洞窟なんかが再現されていてお化け屋敷気分になれる)なかなか楽しい。

さて、問題は、あとの3つです。

西洋ゾーンは、基本的に時代順に並んでおり、たとえば、ロココ調の紹介では、ロココ調にそろえた家具などがならんで、雰囲気がつかめるようになっています。
ところで、これは何調?私忘れました。
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東洋ゾーンは、朝鮮半島や日本のコーナーは、小さく、あとは中国でした。
日本コーナーは、それなりにまとめていました。
さて、中国です。ものすごい数の展示品が所狭しと並んでいます。しかも時代がばらばらなんです。
見ていると、どれがどの時代がさっぱりわからないまま、見ることになってしまいます。
これは、西洋ゾーンとはだいぶん違います。

そして、ネイティブカナディアンゾーン。
この写真を見て下さい。これは、あるネイティブカナディアンの作ったものです。

Img_0057

私、これみてはあ?と思いました。なんで、英語?

並べてある展示品を見ました。
ほとんど全てが、1800年以降のものなんです。

18世紀以前のものは、ツボとか鏃とはそんなものがちょっとあるだけ。

説明を読まずに展示品を見たら、きっと昔のネイティブカナディアンの作ったものなんだろうと誤解すると思うのです。

これ、あきらかに、西洋人の視線のネイティブ像です。

上の写真をもう一度みてください。これを作ったネイティブカナディアンは、どんな思いで作ったのでしょうか。

さて、ここまで読んで気づいたことがありませんか?

そう、カナダの(ネイティブカナディアンではない)ものがないんです。唯一、自然だけ。
カナダに西洋人から来てから今に至るまでの、もの、がない。

歴史がないとはいえ、1767年に建国してから200年以上経っているのです。
いろんなものがあるはず。

ないのか。
自信がないのか。
ネイティブカナディアンに肩代わりをさせているのか。(ネイティブカナディアンのものは19世紀以降がほとんどといいましたよね)

カナダって、なに?

大きな疑問を持って、帰ってきたのでした。

単なる、植民地的視線とか、西洋人のまなざしとか、そんな簡単なものではありません。
だって、ここには、「自分」がないのですから・・・・

カナダ人って、何人だろう?

そんなとこに来ている私は、今から、チャイナタウンで、中華料理を食べます。

残り汁どうよ!

こちらカナダでは、朝晩既に10度を割っております。
こちらにこれから来られる方は、そのおつもりで。

ただし、私の部屋は屋根裏で、とても暖かい(But 夏は暑かった!!)
だから、夜はぐっすり眠れます。

最近宿は客層が変わって、短期の方が多くなり、寂しい思いです。
このまま、今いっしょにご飯食べている、TさんやHくんがいなくなると、と思うと
涙は出ませんが、ちょっと悲しい。

仕事の方も、いよいよ佳境です。
今週は、教員になる学生を育てるコースの内、2年コース(教員免許と大学院資格が両方取れる)
の学生にアンケートをしました。

そのアンケートです。クリックしたらダウンロードできますが、英語だよ。

今これの結果を打ち込んでいますが、おもしろい!!
日本の大学生にもアンケートとって比較しようと思っています。また結果は載せますね。

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さて、残り汁の件。

意外と「具材があればトイレ」派がいたので、びっくり。
A君喜びました。

しかし、私は、ティッシュにすわせるまではしないけど、トイレに捨てるのは、
「まるで戻したもののようで、本当に戻してしまいそうな気がします」というお言葉そのままの感覚です。

これって、なんか大きなこと(それぞれの無意識の中で、食べること、排泄することの感覚)の違いのような気もしますが・・・

合理的に考えれば、みんな下水道(あるところはね)に行くんだから一緒だ、ということなのでしょうが、
「無意識の感覚」が、私の場合ゆるさない、のかもしれません。

主婦である、Mー120さん(あのう、誰? これだけの情報じゃわからん(笑))はいかがでしょうか。

あ、私、11月には日本に帰りますので、年賀状は、日本へどうぞ!

あと、私がどこに行っているか分からんという人がいるので、HPを載せておきますね。
トロント大学教育大学院

本が出たみたいです

あのう、出たみたいです。

詳しくは、ここ

私はカナダにいるので現物を見ていません。
よろしかったら、上のサイトに立ち寄ってみてください。

今回の本は、できるだけ「自分にわかりやすく」「自分の実感で」書きました。
また、図を多用しました。
木原小学校の実践は、これは、もう言うまでもなく、すごい、です。
私の書いた前半よりも後半から読んでそれから前半読まれると、負けちゃうなあ。

よろしかったら、どうぞ。

ああ、わたしも現物が見たい!!!

松井見た、遠いけど/残り汁の件

スカイドームで、松井選手(ヤンキース)を見ました。

だけど、遠かったし、あまり活躍しなかったので残念。

球場はあいかわらず、雰囲気いいですね。フェンスが低くて一体感があるし、

ファールボールはくれるし。(くれなくて後で交換だっけ?)

3時間 集中して見たので(ただし隣の日本人の二人連れの女性が、松井以外はずっと、彼氏の話と、選手の顔が誰に似ているかの話ばかりしていたので、閉口しましたが・・・)疲れました。

ただ、球場から宿まで見に行ったメンバーでゆっくり帰ったのが良かったです。

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さて、残り汁の件です。

具材があればトイレ派、の人が二人もいたのに驚き。

それに対して、紙に吸わせるという新たな方法も出現。

このあたり、飲食店に勤める、プロのlyrischさんの意見を聞きたいものです。

そのほかの人も、自分がほんとうにやっていることを教えて下さい。

できれば、主婦の方や、おじさんも、ね。

二つの空

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これは、今朝のトロントの空。

こちらで知り合って、仕事を手伝ってもらっているSさんが撮りました。

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こちらは、ドバイの空。

いつも来て頂いている、浪速のマッケンローさんが送ってくれました。
今、彼は、ドバイにいるようです。

空は人を魅了します。
それにしても、
ほぼ同じ時期に、
全く違うところの全く違う境遇の人が
空 を私に送ってくれました。

空の写真を見ると、その空を見ている人が見えますね。
そして、その人を見ている、今空の写真を見ているこの私も。

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さて。全く話は変わって。

あなたは、ラーメンを食べたあと、残り汁(若干具材あり)をどこに捨てますか?

私は、流しに捨てます。

しかし、今一緒にトロントにいる、A君は、トイレに捨てるんだそうです。

「汁だけなら流しに捨てるけど、具材があればトイレに捨てる。」と宣いました。

さて、あなたはどうしますか?

伴侶求む

本日は、久しぶりの晴れ。
トロントは、なんと最高気温27度でございました。
(あさってには、16度ぐらいになるらしい・・・)

午前中仕事した後、Tさんとcasa lomaに行きました。
ここについては、HPを見てくださいね。
とにかく歩き疲れたのです(往復2時間)。

casa loma の塔の一部です。


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ちょうど結婚式をやっていました。新郎と新婦を撮らしてもらいました。新郎は、日本に来たことがあるらしいです。

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casa loma から帰った後、いつものようにTさんにごはんを作って頂き、まったりしていると、明日帰るHさんがリビングに現れました。Hさんは、神戸のお嬢様でございます。
お嬢様、ジュース飲みながら、笑っておられます。

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さて、Hさまのご承諾の元、ここにご披露させて頂きます。

Hさまは、生涯の伴侶を求めておられます。

条件は・・・・あ、これはここでは控えておきましょう。
そんなに難しくはないですが、とても難しいとも言えます。

Hさまにびびんと来た方は、私までメール下さるか、コメントください。

えっと、かなり本気なんですよね、Hさん!!!!

>広大製さま
 実習ごくろうさまです。少年の日の思い出はいかがでしたでしょうか。中学生の思い出になったでしょうか。
ただただ子どもたちとちゃんと向き合ってくれたと思います。ただただそれだけですものね。こっちの実習生もがんばっていますよ!

>浪速のマッケンローさま
 確かに、こちらではいい顔になります。まあ仕事が少ないだけかも知れませんが(笑)。
私の方からも、この場を借りて、お礼を申し上げます。ありがとうございました。

>はっしーさま
 きっと、先生とよろしくやっていることと思います(笑)。大人の背中を見てますよね、子どもは。
だから、いい背中を作りましょう。というか、背中を見せましょう。背中を見せているときは、子どもを見ていないときですから、子どもを信頼していないと背中は見せられないですものね。

>oさま
 今日はトロント27度。ほんと気温にはふりまわされ・・・ていません。だって、なにを着ても全然気にしないからね。タンクトップからコートまで、誰が何を着ようと、どんな派手は格好をしようと、みんな認めてくれますからね。
こんなに楽なことはありません。トロント、戻りたくなった?(笑)

>くーさま
 私も日本に帰ったら、今のこの生活を強烈に懐かしく思うでしょうね。でも、私は、何度もこの地を踏むつもりですから、大丈夫。くーさまも、いかが?

>こまつさま
 はい、教育は大事です。だから、私はよりよい教員養成を考えるために、ここに来ているんだとはっきり思います。
そして、もう一つ、はい。私、mihimaru GTのファンクラブに入っていまする・・・・・・


先週の振り返り

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この写真は、いつもご飯を作ってくれる、H君であります。偶然にも、私の研究室のN君の高校時代の同級生であり、かつ、私の同僚で高校時代の先輩に当たるT先生の息子さんの大学の同級生でもある、とても機縁で結ばれた方です。
B&Bで食べるときは、彼やTさんが作ってくれるので、ほんとうに助かります。
この日は、鶏の骨付き肉の醤油グリル、野菜とチキンベーコンの炒め物、豆腐のみそ汁、でありました。


さて、このへんで、忙しかった先週を振り返りたいと思います。先週は、月曜火曜がかなり忙しく、そのあとは、日本から持ち込んだ仕事をもっぱらしていました。ということで、月曜と火曜を中心に。

9月11日(月) 9時〜12時

この時間は、MTプログラムのオリエンテーションの時間でした。
MTプログラムとは、トロント大学の3つある教員免許課程の一つで、学部を卒業した学生が
入学して、教員資格(B.Ed.)と教職修士号(M.Ed.)の二つが取れる、2年間のコースです。
大変人気があり、倍率はかなり高いようです。(このコースの倍率は聞いていませんが、もう一つある同じようなコースであるMAプログラムは、入学者40人に対し志願者は700人だったそうです)
このプログラムも、2年生は24人だったのですが、1年は40人いました。
(担当教員のSusan は、かなり多いと嘆いていました)
最もポピュラーである1年教員課程は修士号が取れないため、殺到するのだと思います。
その意味で、入学生たちの意欲は大変高いです。また、能力もかなり高いです。

ところで、入学時のオリエンテーションって何をすると思います?しかも、3時間も。
それはそれは練られたオリエンテーションでした。

進行は、どうも担当教員であるSusan とTAのAgnesが行います。
Susan は、元校長先生。国語教育をはじめ、学級経営の本も出しています。校長退職後、トロント大学に赴任、最初は1年コースの担当で、最近このプログラムに移ったようです。
私は、この人の「国語教育法」の授業にべったりはりついて出ています。
まさに、ビッグママ という感じ。

まず、本日のオリエンテーションの目的がプロジェクターで示されました。
次に、Susan と Agnesの自己紹介です。
そこでは、二人が、自分たちに関わる、 写真などのさまざまな資料を見せながら紹介していきます。 先日結婚した娘の結婚式の写真までもってきていました。これで一気に学生たちの緊張が取れ親近感が増します。

次に、Agnesによる読み聞かせがありました。その本は、学校の最初って緊張するよね的な本でした。最後にその絵本の最後のページ書いてあるクラスの先生が、教師のOHPで現れるというしかけも最後にありました。

次は、4コーナーという活動です。これは、「tribe」という今北米で大変はやっている、学級作りの考えに基づいた活動でした。
教室の角にあらかじめ、1〜4の番号が書いてあります。
そして、先生が質問を出します。「あなたの 夏の想い出を小説にたとえるとどんな小説? (1)ミステリー(2)ロマンス(3)冒険(4)SF」
学生たちはこの中から選んで、それぞれの角に移動します。そして、 それぞれの集団の中でペアごとになり、自分の想い出を共有します。最後に、みんなの前で、それぞれの角から1 ペアずつが、相手の想い出を全員に紹介します。
次に、もう一問、「今の気持ちを音楽にたとえるとどんな音楽?」というのがあり、局名が4つ出てそれから選ばせるというものでした。

興味深いのはこの後です。Susanは、この活動のふりかえりを学生たちに行わせます。
「今やった活動の目的は何?」
「2度やることの意味は?」
「これを授業の中で取り入れるとしたらどうする?」
学生たちは挙手して答えていきます。先生は、その全ての答えに肯定的な反応を行い、自分の方からは「こうだ」とは言いません。

このパターンの進行が、大変多かったです。ここが一つのポイントだなと学びました。

この後、別の男の先生がカリキュラム全体の説明をユーモア入れて説明したり、
上級生である2年生が登場して、アドバイスや住所録を書かせたりすることがあって、休み時間です。
この休み時間前、Susanは、このプログラムは「real academic」であり、あなた達はスクールリーダーになるんだよという話をされました。

きっかり15分の休み時間の後(この先生は、とてもとても時間に厳しい方です)ネーミングアートというこれも「trabe」にある活動を行いました。学生たちに厚紙を渡します。その 紙の真ん中に名前を、左上に住所、右上にリラックスできること、左下に期待すること、右下に自慢できること、そして裏にこのプログラムに対する質問を、できるだけカラフルにいろいろな色を使ったり、楽しく 紙や飾りををつけさせていきます。最後にひもをつけて、首からぶら下げます。

この時(前か後かも知れません)プロジェクターには、次の言葉が出ました。

attentive listening
apprication no put down
participation right to pass
mutual respect

これは、「tribe」の理念です。これを頭に入れて、いよいよ活動に移ります。廊下に出て、半分の学生(低学年〜中学年志望) を内の輪に、 後の半分(高学年〜中学志望)の学生を を外の輪にした二重の輪を作り、互いに向かい合います。そして、互いに自己紹介し終わったら一つ移動するのです。

この活動が終わったら、教室に入って全体でサークルを作ります。9/11について左側の人と話し合わせます。そのあと、詩を1節ずつ一人づつ回して読んでいき、 次にふりをつけて読んでいくことをしました。 (時間があれば、そのつぎは詩を読まないでふりだけで回していくんだそうです。これも活動の一つだということです。)

最後に、ネーミングアートに書いた質問を、全員に(質問がない場合は感想でもいいよといって)言わせました。
これは全員なので、時間がかかりましたが、やりきりました。

ここで、3時間です。

いかがでしょうか。

もう火曜のことを書く余裕がなくなりました。これは後日と言うことで。

やっったあ 一位だ!!!

というわけで、カナダにいながらほとんど英語を使わないで、
暇さえあれば、オリコンでmihimaru GT の新しいアルバム(mihimagic)の順位が気になっています。

そして、9月18日。

やったああああ、一位!!!


おめでとう、mihimaru GTの二人!!


こんな年齢になって(わしもうすぐ48歳)、こんなに気になる歌い手さんが(古っ!)できるとは
思いませなんだわ。

あのね、前にも書いたけれど、たしかにhirokoさんはかわいいです。
でも、それだけでファンになったのではありません。
ということは前に書いたっけ?

そうさね、いいなあと思う点をちょっと書いてみよっかな。
・3年間、あの手この手でプロモーションやってもらってきっとすごく負担に思いながらでもライブでファンを大事にしてきたこと。
・miyake さんの楽曲に対する思いがすばらしい。特に、日本のpopとあちらのhip-hopをつなごうとしているところ、そしてそれをちゃんと真正面から説明し、かつ実行しているところ。
・hirokoさんの、声の持つ力。(わしの院生であるRちゃんは、mihimaru を聞きなさい!)今回のアルバムの「部屋とYシャツと私」はその力がいかんなく発揮しています。
そしてなにより。(これも前に書いたかな)
・The 7Wonders(気分上々↑↑の裏?面)を聞いたから
この曲は、戦争と日本と海と平和とを、とても手触りのある歌詞と曲で描いています。

なにごとかをこの二人は、なしてくれるような気がします。なしているような気がします。


今朝、B&Bの朝食の時間、リビングでたまたま私と3人の女性の方と一緒になりました。そこで語られたこと。
・年齢制限のある日本の職場。特に女性に厳しい
・働いても働いても未来が見えない日本
・自分たちのそんな思いをおさえつけようとする社会の雰囲気
・何をしても無駄、という気分

でもこの3人は活力も才能もいっぱいあると私は見ました。
こういった才能を生かし切れない、日本の社会と、
キャビンアテンダントに当たり前のように、年配の女性や男性がいる、カナダ。

日本の若い女性がかわいく見えるのは、ほんのわずかしか咲けない花だからなのでしょうか。

このままでいくと、力のある女性は、そして男性も、海外にどんどん出てしまうのではないでしょうか。
(私の長男も、日本で働く気はないようです・・・)

でも、だからこそ、なにごとかをなしつつある、mihimaru GTを応援したくなるのだと思います。

おはなしに出た女性陣とTさんが写った写真を載せておきます。

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閉塞感が強い日本ですが、自分でなにごとかをなしてみましょうか。


ちょっといい話

カナダ暮らしも45日近くになりました。ほぼ半分という感じです。

今いるところは、B&Bで、朝食付きの宿です。

ここは、安くてきれいで、かつ日本人が多いので、疲れて帰ってきたときは本当にほっとします。

最近は長期滞在者のTさんとHくん(Hくんはなんとわが研究室のNくんの高校時代の同級生なんです!)とで、一緒にご飯を作って食べるみたいなことをやっているので、ますます家族的な感じが強まっています。
しかも、Hくんは調理師免許を持っているので、ますます心強い!!

こんな感じの中で、
日曜は、最近あまりに寒いので長袖の服とジャケットを買いにイートンセンターに行き買ってきました。こちらのサイズは全く日本と同じだったので(私は袖だけがMであとはL。つまり腕が短い)安心でした。

月曜と火曜は・・それは別の記事で。とにかくとにかくの話です・・・

さて私たちのような長期滞在者の他に、わずかの日数だけで去っていく人たちもたくさんたくさんいます。
そういう人たちとは少し話しただけでそのままになる人、全く話さない人、もいますが、たまたま親しくなって話し込む人もいます。

そんな人々も、私たちから去っていきます。長期滞在者にとって、ちょっと悲しい時でもあります。

ついこの前も、そんな別れがありました。

Photo1

この中の、何人かの人はすでにおなじみの人です。また、若い二人の女性の方は今回はじめての登場です。
このおじょうさんと、この日に私たちは別れたのです。その朝の写真です。

そして。
この中の、私とTさん以外のみんなも、Hくんも、Oさんも、もう一人のOさんも、今はいません。
・・・・・・・・・


と、思ったら。


と、思ったら。

なんと、この二人の女の子が、わがB&Bにいるではありませんか!!!!!!

え?  どういうこと? 夢? 

夢ではありません。

宿は逆旅。去られてはまた別の人を迎える。そして去られる。

でも、宿は還られる場所でもあるんですね。

そんな思いがけない、9月12日の夜でした。

寒いトロントの土曜

夜に入り、めちゃ寒いです。
現在、どうも8度らしい。

8度。

はちど。

??

今9月の10日(トロント時間)。


昨日の昼は27度。


体がついていきません〜〜〜。

ということはなくて、順調に過ごしています。

なんでやろなあ、ストレスがないからかなあ。

なんのストレスやろ・・・・・・・・

ま、これ以上詮索するのはこわいのでこれくらいにして。


今夜はバーベキューパーティーでした。
4時から始まって9時に終わったのですが、
私途中で寒くなって(なにしろ私の部屋は屋根裏部屋でけっこう暖かい。というか。暑い。で、半袖半ズボンで外に出たら、上の気温。死にそうになりました。)部屋に戻りうとうとしたら終わっていたというわけです。

そのときのもようは、B&BのHPに載るでしょう。ここね

下に載せたのは、この前に流したポッドキャストのときの写真と、私がOISEで過ごしている研究室の部屋です。

いずれも、コメントをくれた、Oさまの撮影でございます。

Oくん、O大学でがんばるんだよ。君の研究を多くの人が待っているよ!!!!

というわけで、どうぞ。

Ceip


Ig

この前の「席をゆずること 道を聞くこと」については、コメントをたくさんいただきました。

大人の方が問題だと、私も思います。
安心感を消していっているのは大人だと思います。

子どもがまず作れるはずがないのだから。

社会への安心感を急速に消しているのは、大人です。
「だれもみていないけど、おてんとさんが見ているからだめなんだよ」

ということを、「封建的」として、消し去ってしまった結果でしょう。

しかも、封建的な社会の遺制はあちこちに残したままで。

「その人も殺して自分も自殺」という親殺しの子どもの、思いと
私は、どれだけの距離にいるのでしょうか。


日本の蒸し暑さは、続いていますか?

席をゆずること 道を聞くこと

トロントに来て驚いたこと。

とにかく道を聞かれること。

気軽に、どんどん聞く。そして答える。

今日だけで、二人。
ほぼ毎日。

もう一つ。
これは、同行のA君の話。
彼は、けっこう地下鉄に乗る距離が長い。
で。
とにかく、席をゆずる光景を見るという。
そして、今日は自分でゆずったと、自慢げに。

道徳心とか、そういうことをいいたいのでは、

まったく、まったくありません。

日本の人に、そのような心がないとはまったく思わない。

では、なぜ、道を聞かなくなったのか。
        なぜ、席を譲らなくなったのか。

だって、ね。
そんなことしたら、目立つじゃん。
目立つの、いやじゃん。

すごく葛藤することもあるけど、
もう、ないことにしたんよ、ね。

道なんて、はずかしいよ。
だって、教えてくれないかも知れないし。
安心感、ないし。

安心感、ないし。


日本って、安心感、ないし。


だから、武装するんだ、心も、地域も、国も。


こんなこと、だれかもうやめよう、と言ったらやめるんだけど。


戦争で、一度負けたんだから、もう大丈夫、って思ったけど。


もう一回、戦争やって、だれも死ななくて、でも、だれかが

もうやめようって言ってくれて、

そしたら、もう一度、やりなおせるのに。


道も聞けるのに。


席も譲れるのに。


みんな、そんな気分になっていてくれさえしたら。


ほんとは、そうしたいんだけど。

toronto podcast

そんなわけで、トロントからポッドキャストをお送りします。

「koeda.mp3」トロントラジオ

充実の日曜日

今日は、小雨の日曜。

昨日日本からの仕事を一つなし終え、今日は一日OFFにしようと決めていました。

とはいうものの、連れにふられた状態で、一人でどうしようかとなやんでいたところ、
昨日の夜、同宿のTさんと「明日暇ですよね。」という話でもりあがり、夜からCNタワーに行くことになりました。

そうなると、午前は前から行きたかった、美術館に行こうと決め、さっそく朝から美術館へ。

オンタリオ美術館では、アンディーウォーホール展とヘンリームーア展、および、常設展をやっていました。

アンディーウォーホール展、私の驚きは、映画でした。私は彼が映画にこんなにも情熱をもっていることを知りませんでした。その中でも、「screen tests.」という作品に惹かれました。

この作品は、ダリやイングリッドバーグマンなどの有名人が、それぞれ4分間のフィルムに収められています。

といっても、4分間長回ししているだけなので、映っている人物のさまざまなしぐさや表情が見えてきます。

4分間って、短いと思います? じつは、とてもとても長いのです。その長い時間の中に、その人が見える、というわけです。

アンディーウォーホールの映像の作品も、そして二次元の作品も、有名人ができてますが、そのほかに「死」というイメージが随所に出てきます。

パンフレットに、"Disaster made normal people celebrities.""The connection between celebrity and death is intricate." という言葉がありました。 この2文、深いです。 有名とは何か。 それは、「作品の固有性」という彼の問題意識ともかかわると思います。 作品ー個人ーがゆるぎなくなるためには、消えなくてはいけないのかもしれません。

そのほかの展示では、「カナダの画家の絵は、なんか、東洋の影響+空気の澄み切った というイメージを強く持ちました。 これだけではよくわからないでしょうが、ヨーロッパの絵とは何か違う。 くっきりしている感じ。
しかも、東洋的、もっといえば、日本的なイメージがあるんです。

さて2時間美術館をめぐりあるき疲れたので、マックで(初マック@カナダ)ベーコンバーガーを食べた後、宿に戻り一休み。

それから、宿のTさんと、CNタワーに向かいました。CNタワーは、世界一高い塔ですが、まあ、行かなくてもいいか、と思って今まで行っていませんでした。しかし、お誘いもあったので、行くことにしたのです。

行くと、ものすごい民族の数!! 聞いた言語は、スペイン、中国、朝鮮、日本、ロシア、ヒンディー(たぶん)などなど。エレベータ前は、ミニ万博でした。 30分以上待って、ようやく展望台へ。東京タワーと同じで、一番高いところは値段も高いので、普通展望台へ。

ここには、床がガラスになっているところがあるのです。まあ、気持ち悪いですが、よくあるやつだから、と思ったら、Tさんは軽い高所恐怖症で、こんな感じ。

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そのあと、タイ料理店に行って、すこしつっこんだ話をしました。

いやあ、人生の達人というのは、思いがけないところにいるものだと、感心しました。

帰って、宿のリビングに行くと、同宿の人たちがなんとなく集まってきました。

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このB&Bのいいところは、こんなふうに一人で町をうろうろしたり、一人で宿にたどり着いても、
このリビングでだれかと、日本語で話せる、というところがいいんです。

この夜に集まった人たち。旅の達人もいれば、人生の達人も。たった三日だけの休暇でここに来た人も、そしてそのなかの一人が、「自分の夢を書いて下さいプロジェクト:をやっているというので、
私たちも協力を。まず、旅の達人が書こうとしたところに、人生の達人が、じゃまをしています。

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旅とは、出会いですね。


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Tさん、例の約束、かならず果たします!!説教の方、よろしく!!


トロントは雨

トロントは雨。

土曜、日曜はどうも天気が悪いようです。

日本もそうだと聞きましたが、こちらもめっきり涼しくなっています。
今日などは気温が20度を超えないようです。
いきなり秋になりました。

こちらの研究の合間に、日本の仕事をしています。
なにしろ、出版の仕事を4つも抱えているので(あほです)・・

日本で全然こういった仕事ができないので、ついついこちらに持ってきたわけです。

よく言われることですが、こちらの人は、集中的に働き、集中的に遊ぶ、というのがちゃんと習慣付いていますね。
子どもも、長い夏休み(2ヶ月以上)を思いっきりエンジョイして、いよいよ新学年を迎えます。

日本は、ますます夏休みを短くするようですね。
けれど、それでいいのでしょうか。

HPを見ていると、日本の子どもは、計算技能は高いけれど文章題は苦手、という結果が出ていました。

そんなの前から分かっていたことですよね。なのに、なんとかドリルとかいって計算ばかりさせることがはやって、状況を思い浮かべ、順序立ててじっくり考える、ということをしなくなったのですから。

落ち着いて教育について考えたいです。

そんなふうに今日は静かに宿で過ごします。

おしっこもれそうなミーティング

昨日12時半(日本時間夜中の1時半)に、C教授と、その教授が書かれた著著を翻訳する件について打ち合わせをしました。

ちょー緊張した!!!

なにしろ、いままでのミーティングは、必ず通訳の人がいたので、ことばの面に関しては困ったことがなかったのですが、今回は、まったく素手で立ち向かいました。

おはなしだけでは、さっぱりだめだろうということはわかっていたので、こちらの言いたいことを文書にまとめて(A42枚にまとめるだけで2時間かかった!!)それを見せながら話をしました。

なにしろこの教授には、私たちの倫理申請書の下書きを書いてもらった方ですので、あだやおろそかにはできません。

その恩に報いるためにも(このへん古いなあ)また、その本自体がとてもおもしろいものだったので(紹介したいのですが、いろいろな関係で紹介できません。もう少しお待ち下さい。教師を目指す学生をどうやって育てるのか、その実践プランが体験に基づいて書いてあります)ぜひ翻訳したいと思ったわけです。

で、その原著をなにげなくめくって著者紹介のところを見ると、この著者の紹介に
He is a past-president of the Philosophy of Education Society.

とあります。

あのう、英語の強い人、あるいは、外国の教育学研究に詳しい人に訊きたいんですけど、

これって、えらい人、ということですか、ね?

たぶん、ですね。

私、うっかり会合前にこの部分を読んでしまい。緊張は頂点に。

しかも。

12時半からの約束で、私たちはちょっと早く着いたのにもかかわらず、おられなかったので

隣の隣の部屋(ここはいっしょにいる共同研究者のNさんの部屋)で談笑していると

Hi^^^ という声。

C教授であります。

あわてて、ミーティングの部屋に行ってみると、机の上には、ペンと手帳が置いてあります。

そうです。私たちが別の部屋にいる間に、C教授が来られたのでした。

あああああ。

なんということでしょう。


本来なら、その部屋でお待ちするべきだったのです。中に入って待ち、来られたら立ってお迎えする

ほら、よくあるでしょう、ドラマや映画なんかで。あれをやるべきだったのです。

なのに・・・私たちは、別の部屋にいて、教授に呼び出されることになったのでした。

しかも。

このミーティングは、lunchにやるミーティングだということで、お昼を持って行こう、ああきっと、お昼でも食べながら、わはははと会合をするんだなと考えていたのです。

ところが、教授のペンと手帳がおいてあるあたりに、ランチらしきものはいっさい見あたりません。

仕事モード100%です。

こちらは・・・・

実は、私の愛すべきA君(院生)が私のランチを買う約束を忘れ(まあこのあたりは私もしっかりお願いしなかったので悪いのですが)私はランチを持っていませんでした。

けがの功名。

ところで、12時半からの会合で「with lunch」なんで書いてあったら、そりゃひるめしを持って行くでしょう。

ちがうのかなあ。英語に強い人、教えて。

とにかく、ランチを食べる雰囲気は、まっっっっっったく、ありません。

翻訳のためのいくつもの問題について1時間みっちり話しあいをいたしました。

最後に。

帰る間際、教授はこうおっしゃいました。

ああきみ(わたしのことね)、わしを名字で呼ぶのはやめたまえ。ここはカナダだ。名前でよびなさい。
わたしも君を名前で呼びたい。君の名前は?hirotaka?むずかしいね、hiro?ああそれならいい。
これからは、互いに名前で呼ぼう。それがカナダだ!

と呼び名のことでご指導をいただきました。

わあああん。こわいよお。

(あのう、別にこの内容がこわいのではありません。この方について直接体験からも間接体験からも、情報を集めて分析したところ、この方はとても紳士的で優しいのだが、切るときは切る、仏の顔も三度の人だ、という結論を得ていたからです。)

だめおし。

こちらの方から、お礼と今日話をしたことの確認のメールを出しました。
その返信で、あなたの確認メールはみんな正しいけど、まちがいがあるよ。それはあなたの名前の呼び方。
Ms.とつけるときは、名字につけるんだよ、普通に呼ぶときは名前だけどね、とあったのです。

私はメールで、ある女性の方を呼ぶとき、Ms.の後ろに名前を付けたのですね。それを指摘して頂いたのです。

そして、最後に、「これが本日の英語レッスンだ」みたいなことが書かれてあったのです。

ありがたい。そして。こわい。

この教授。ほんとうに敬愛すべき人だと、感服した、一日でした。

>ふじたさま
お体大丈夫ですか?まだ教科書戦線はおだやかなのですから、しっかりと養生なさって、来るべき総力戦に備えましょう。なんて、戦争用語使いましたが、お好きでしょ?(笑)違うかなあ。 私はこっちにきて、とても元気です。
隊長、あ違った体調がすこぶるいいです。 ふじたさまも、休みには、どこかに出かけなさいな!!

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