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2005年7月

夏休みはどこにいった?

昨日は東京でお仕事、

今日は夜から三次市に行きます。明日は、三次市の小学校の校内研修会です。


あのう、私に夏休みがないのは、まあ、仕方ありません。
大学の、教科教育に携わる人間は、みなこの調子でしょう。
それが、仕事、ですからね。
つまり、現場に行って、一緒に実践を考えることが。

ただ、小〜高の先生方は、ほんとに夏休みが無くなりました。

「これで世間並みになった。今まで先生たちは夏休みなどの長期の休みがあってずるかったんだ」と
のたまう人がいるでしょう。

果たしてそうでしょうか。

ここでは、「長期の休みこそじっくり研究したり実践を考えたりできるんだ」的な反論はいっさいやめて、労働時間だけで考えてみたいです。

教員以外の、会社員のみなさんには、残業手当というものがありますよね。
もちろん、「サービス」残業ばかりで全然お金がついていない、と嘆く方もおられるでしょうが、
それは、その人が悪いんです。

権利としてではなく、使用者の義務として、残業手当は払わなくてはいけません。労働者が要求するのは、当たり前のことです。

ところが、教員には、「残業」という概念がありません。したがって、残業手当というものもないのです。
つまり、教員は何時間働いても、同じ給料なのです。

そのあたりを国はどう考えているかというと、「教職調整額で対応している」といいます。
つまり、普通の公務員の給料に比べ、少し上乗せしているというのです。その額は4%です。

つまり、働いている教員もそうでない教員もみんな4%なのです。

月に30万円もらう教員には、1万2千円の教職調整額がつくというわけです。

この1万2千円を時給1000円で換算してみると12時間分です。
つまり、月に12時間残業するという額に相当するわけです。


私がのんびりした教師だった頃で考えてみます。
私の勤めていた報徳学園では、朝8時から職員朝礼でした。
従って多くの教師は7時45分までには来ていました。
まあ始業時間を8時からと考えましょう。
途中昼休みは45分としましょう。

授業は3時に終わり、そのあと終わりの会、掃除、と続きます。
その後は、補習、部活の指導(私は演劇部でした)各種委員会の会議、個人面談、などなどが続きます。大体18時ぐらいまでは仕事をします。(今から考えるとなんと早く終わっていたのでしょう)

つまり毎日8時から18時まで勤務(うち休憩45分)でした。9時間15分働いていました。
これは、とても楽な時の状況ですが、この最低限の状況で考えてみましょう。

当時は土曜日半ドンだったので、その分が確実に上乗せしているはずが、それもあえて考えないようにします。

週あたり9時間15分ー8時間、で 1時間15分あたりまえのように残業していました。
月20日働くとして、月に、1時間15分×20=25時間の残業です。

教職調整額があるのでそれをひきますが、ちゃんと計算してみましょう。
30万円もらえる人は、月に160時間働いているはずの計算ですから、1時間あたり1875円
です。先ほど計算した教職調整額は12000円でしたから、1時間あたり1875円で計算すると、6.4時間分にしかなりません。

結局私が報徳学園にいる間、月に25時間ー6.4時間=18.6時間のサービス残業をしていたのです。

1年で計算すると(8月をのぞいて)18.6時間×11=204.6時間のサービス残業です。
これを本来の労働時間8時間で割ると、およそ25日強、となるのです。

そうです。私のような、体育会系の部活でなかった私ですら、1年で25日ただ働きしていたのです。


25日。


そうです、夏休みが教師にとっても夏休みであった頃、これだけは休めなかったでしょうが、
夏休み分のサービス残業をしていたし、教師も周囲もそのことがわかったいたので、教師たちは夏休みを休んでいたのです。それは、労働者の権利として当然だったのです。


私は体育会系の部活をやっていたのではないので、夏休みは、10日ぐらいは十分とれました。
休むことは当たり前だったし、周囲もなんとも思っていませんでした。
それぐらい(夏休み以外の)毎日働いていた、と自覚していたからです。

現在、公務員の特別勤務手当が廃止や縮小しようとしています。教職調整額もその流れで考慮されるかも知れません。
私は、このような教職調整額を廃止して、時間外労働手当や休日手当を出すべきだと考えます。

そうすれば、教員がどんなに仕事をしているのか、見えると思うのです。


夏休みは、教員のシャドーワークを補充するものでした。
それをなくしていくのであれば、教員は本来の労働者の権利を要求するべきです。

夏休みをなくすことは、先進国の中ではありえないほどひどい労働状況に陥っていくことになるからです。

教師の皆さん(これには大学の先生も入っていいよ)実働時間を一度計算してみましょう。
それから給与明細をじっくりみてみましょう。

このままでは、大変なことになりますよ!!!!!!


学思会の大会と食べ物の話

今日は、学思会という、現場の教員と院生との共同の勉強会でした。

そうそう、8月8日は、下記のように公開研究会を開きますので
ぜひお越し下さい!

第2回 国語科授業研究会の案内

私たち学思会(臨床国語教育研究会広島部会)は、小・中・高の国語科授業改善の研究を、広島大学の難波博孝を中心にすすめて参りました。このたび、昨年に引き続き、国語科授業の改善をさらにすすめるために、研究の成果の一端をみなさまに示すことと致しました。多くの方にご参加いただき、一緒に国語科授業について考えましょう。

日時   2005年 8月 8日(月) 午後1時〜午後5時
場所   広島大学教育学部   K203教室
会費   無料
主催   学思会(臨床国語教育研究会広島部会)
     代表 難波博孝(広島大学大学院助教授)
後援   広島県教育委員会(申請中)
(東広島市学術助成補助金の助成をいただいております)

        スケジュール
(1) 多読から話す聞く学習へ
         報告者 横田優美(東広島市立三津小学校)
         司会と聞き手  木本豊子(東広島市立原小学校)
                
(2) 論理的思考力を育てる「木原小プログラム」の理論と実践
         報告者 木原小学校、難波博孝(広島大学)
         司会と聞き手  西本真由美(三原市立三原小学校)

(3) ワークショップ <声に出して楽しもう> 
         担当 難波博孝(広島大学) 

(4) 講演 サプライズで

申し込みの方法
参加される方の氏名と所属をお書きいただき、FAX(0824-24-6785)かメール(QZR04446@nifty.ne.jp)または、郵送(〒739-8524 東広島市鏡山1−1−1 広島大学教育学部国語文化教育学講座 難波博孝)までお申し込み下さい。当日の申し込みも大丈夫です。


まあ、こんな感じです。講演が「サプライズ」なのは、事情があってでして(汗)
当日のお楽しみと言うことでお願いします。

さて、今日は学思会が終わった後、家に帰ってご飯を作りました。
(雨で電車が止まり、妻が足止めをくったということも原因ですが)

作ったのは次の3品。

(1)鶏の唐揚げ
(2)豚汁
(3)キュウリと黄ピーマンのサラダ

(1)鶏の唐揚げは、普通の作り方ですが、やはり市販の唐揚げ粉よりは、味付けをしたあと
小麦粉と片栗粉の半々で揚げるのがいいと思います。味付けには卵を入れると衣がふわっとすると思います。

(2)豚汁は、うちの家族はみんな好きです。豚少々と大根とにんじんを炒め、水を入れて沸騰させあくを取り、少し煮込んでから味噌を入れます。豚の油の甘さと大根やにんじんの甘さがあいまって、本当においしい。

(3)黄ピーマンを刻んでチンします。それをキュウリと合わせます。ここでポイントは、鶏の唐揚げの時に取り除いた鶏皮を合わせることです。鶏もも肉の皮をはがし、刻んで、チンをしたあと、グリルします。そうすると余分な油が落ちて、いい感じの食感のものが残ります。これに塩胡椒をしておいて、先ほどのキュウリと黄ピーマンに合わせます。味ぽんで和えると、あっさりとしかも食感が楽しいサラダができます。

今日の料理はなかなか満足でしたが、長男が食べなかった(デート?)だったのが残念でした。


聞いてよ、この1週間の私

ほんとに忙しくて、なかなか更新ができませんでした。


なにより、暑い!!!! ですね。

基本的に寝られない!!


そんな中、この1週間の記録。

17日(日) 家で「太鼓踊り」の台本書き
 これは、ある小学校の、児童発表の台本を書くものです。それまで「太鼓踊り」だけをやっていたのですが、それにせりふをつけて演劇風にしてみたのです。何とかできましたが、練習に付き合う筆王があるでしょうね。でもこんな仕事は楽しいです。

18日(月) 河合塾新宿校での授業見学
 これは、河合塾のN先生の、「予備校生に向けた、グループ活動を取り入れた読むことの基礎の授業」の見学でした。まず、予備校でグループ活動をとれ入れることが驚きですし、もとの文章は入試をとりいれているとはいえ、「語彙の構造」「話題−説明構造」「接続詞」・・・のような本当に文章を読んでいくための基礎を、活動的に学ぶもので、国語教育の授業として大変示唆の多いものでした。
N先生と、そこに来ておられた、東京KY大学(笑)のO先生とは、秋の全国大学国語教育学会のラウンドテーブルでご一緒することになりました!!テーマは(仮題)「「国語力の基礎の学び」への臨床的アプローチ」です。

19日(火) 朝東京から仕事場へ
 東京でN先生やO先生とゆっくり打ち合わせるため宿泊したため、19日は飛行機で広島に帰り、2コマの授業にすべりこんで、「国語科授業評価論」の授業で、前期のまとめをしつつ、N先生の授業をさっそくビデオで見ました。(詳しくは後期の授業で見ようと思っています)授業修了後、すぐに高速バスに乗り、Y女子大学へ移動。ここで、非常勤の最後の授業(「国語科授業研究」)をやりました。この授業では、一人一人が考えた授業プランを、ポスターセッションで発表するという、かなりの荒技をこなしましたが、ほんとうによくついてきてくれたと感激しています。Y女子大学のみなさん、お疲れ様!!

20日(水) この日はスケジュールのみ
 1コマ 大学院の授業
 2コマ 学部の授業
 3〜5コマ 卒論・修論指導 
 18時半から21時まで 組合執行委員会

 死にます

21日(木) この日もスケジュールのみ
 8時半〜  軽く修論ゼミ
 9時半〜12時半 母親の病院への付き添い
 1時半〜3時 会議(あの、教職大○院とかいうやつ。なかなか刺激的なプラン)
 3時〜5時 修論指導

 6時半帰宅  うれしい  でも 体が動かない

22日(金) この日もスケジュールのみ
 9時半〜10時半 組合書記局会議
 2コマ   大学院演習
 昼休み   会議
 3コマ   大学院演習
 3時〜7時 修論ゼミ

 18時帰宅  今ここにいる実感


で、こんな記事で、みなさん、なんかコメントできます?

ぼろぼろになること

林由美香さんがなくなりました。

もうなくなってからずいぶんたちますが、ここにはなかなか書けませんでした。

「あなたの趣味は何ですが」と聞かれると
私はよく「演劇です。演じることです」と答えます。

けれど私にとって演劇は、本当は趣味ではありません。全く楽しいことではありません。
今は舞台から離れているけれど、演劇のことを考えると、胸が苦しくなります。
私にとって演劇は、生きることそのものです。

あるとき、ある人(九州の私の教え子である大学の若き教師)に、「なんばさんの趣味は何ですか」と聞かれ、とっさに、「エッチ」と答えました。

答えて思いました。ああそうだ、私の好きなのは「エッチ」なんだと。


もう少し正確に言えば、「エッチの表現」を楽しむこと。


ほとんど演劇好きと連続しているのですが、AVやストリップに抱く思いは、畏敬の念、です。


人を笑わせること、泣かせること、が、どんなに難しいことかは、表現に携わったことのある人なら誰でも分かります。

同じように、人を興奮させることも、とても難しいことなのです。

それを体を張って行っている女優や男優、監督や照明、音響さん・・・に私は畏敬の念を抱きます。

私は、彼女ら彼らが作った、エロスの世界を、「演劇を見るときはどこかさめた批評的な目で見るのでなんかしんどくなるんだ」的な思いをすっかり消して、どっぷり、はいりこみます。


嘘だからこそ興奮するし、嘘だからこそ表現。


林由美香さんは、恐ろしいほどスピードの速いAV の世界で生き残って、体を張った表現をしてきました。

それは、どんなことか、私は、ほんの少しだけ実感できます。


体を張ってぼろぼろになること。それでも表現をやめないこと。


人は、その人が死んでから泣いたり惜しんだりするかも知れません。
でも、生きてぼろぼろになっているときは、見向きもしないかも知れません。

だからこそ、表現者は表現し続けるのでしょう。人のそんな思いを見返すために。


「空中ブランコのりのキキ」を思い出します。

橋本真也さんがなくなったことと、林由美香さんがなくなったことが、私にはだぶってみえます。

早すぎる死、もっと彼らの表現を見たかった、無くなってから気づく存在の大きさ・・・

そして、死の直前のぼろぼろさ・・・・

観客の目をなによりも意識した二人だと思いました。

野茂が球団から解雇されそうです。彼もぼろぼろになるまでやるでしょう。

覚悟とはそういうことだと思います。

今日の食べ物
朝:食パンといただいたハムとキュウリでサンドイッチ、野菜ジュース
昼:(わしがつくった)ハムとネギとたまねぎの和風ペペロンチーノ
夜:(まだ食べていない)たぶん、ステーキ


今日の一品:パスタ
ペペロンチーノなんですが、すこし、牡蠣醤油をかけるのが、うまい!!

業務連絡+α

えっと、業務連絡です。

昨日私にメールをいただいた方、どうもあなた自身のアドレスが間違っているのかどうかわかりませんが、返信しても、あなたのメルアドで送信しても、返ってきてしまいます。

もう一度、あなた自身のメルアドをご確認いただき、私にもう一度メールを送って下さい。

なお、そのメールの題は、「えっ?」でした。

以上、業務連絡でした。


さて、本日のスケジュールは次の通りでした。

6時半 起床
8時半 家を出る
9時半〜10時半 組合の会議
10時50分〜12時20分 授業
12時20分〜13時半 会議
13時半〜14時40分 授業
15時半〜なんど20時 ゼミ

このゼミの長さ!!
すごいですねえ。

でも楽しいです。
院生たちが、自分のことばで語り出す姿、また、去年までひよこだった院生が
後輩に的確な指摘をする姿を見ると、うれしくなります。


こんな忙しかったら、いくらでもいいのに・・・・


来週の木曜日、この大学にとっての大きな会議があります。

命運を決めると言ってもいいと思います。

また、ここで、報告します(断言!!)

今日の食べ物
朝:たまごかけごはん
昼:弁当
夜;焼き豚チャーハン、お中元のローストビーフ、そうめん

・・・むむむ、炭水化物、多いかしら・・・・

高砂出張

今日は兵庫県の高砂市の小学校に出張してきました。

このブログにときどきコメントをくれる「トリ」さんが勤める小学校です。

私は兵庫県の姫路市出身なんですが、高砂とは本当に近く、

懐かしい播州弁やらなつかしい地名やらをいっぱい聞きました。

この学校も苦しい経済状況の中で暮らす子どもが多く

先生たちは、まず子どもと関係をつくり、居場所感を与えることに苦心されていました。

それがたいへんうまくいっていると思いました。

なにしろ、校長や教頭が、おもしろい!!


校長室で、校長、教頭、トリ先生と4人で話していると
笑いが絶えません。

つっこみ、ぼけ、のりつっこみ・・・・

ここが関西である、ということだけではありません。

(よその人は、関西人がみんな、ぼけやつっこみができると思いがちでしょうが
断じて違います。人によります。できる人が「きつい」ので、そこが目立つのです。)

このような雰囲気の中で子どもたちも育っていくのです。


ただし、課題もありました。


まず一つは先生たちがあまりに子どもたちに寄り添いすぎて、子どもたちを突き放すことができないでいることです。
先生と子どもとがパブリックな関係を作れない場合が見られたのです。
これは、プライベートな関係ができていないとなかなかふみこめないですが、それができているのですから、次のステップにいけるのではないかと思いました。

もう一つは、子どもと先生とがうまくいっている場合ばかりではないということです。
ただ先生たちはよく気づいていられたので、きっとなんらかの対処をしてくれるでしょう。

今回の学校訪問で私が一番気づいたのは、「教室の後ろに貼ってある習字の字は、子どもの心の状況をよく表しているなあ」ということでした。

習字の字が、かぼそかったり小さかったりすると(前はそうでもなかったのに)きっと心になんかあるんでしょうね。
こういうところにも、サインはある、と思いました。

トリさんと話した、美術や詩の話は、また後日に。


今日の食べ物
朝;食パン、目玉焼き、フランクフルト
昼:給食(めちゃうま)カボチャのスープ、鶏の唐揚げ、カレー風味のサラダ、大きなコッペパン
夜:(飲み会)播州の海の幸山の幸

今日の一品:給食
やはり、自校式がいいのではないでしょうか。東広島のみなさん、どう思いますか?

今日はおだやかに

今日はおだやかな日でした。

ちょっと、わたしくの一日を、ご紹介しましょう。


6時半 起床
(ちなみに就寝は1時)
 ごはんを食べ、新聞を読み、トイレに行き、ひげをそり(これに10分はかかる!!)
8時  自宅を出る
8時50分 大学着
9時〜10時半  第1限 授業 大学院生向け 『国語科教育の成果と展望』なる本を演習している
10時50分〜12時20分 第2限 授業 大学3年生向け  国語科授業の作り方について 今日は、「文学の授業なんかどうやってもむりやねんけど、むりしたらこんなんができるかな」なんて話を、『空中ブランコのりのキキ』を題材にしてやる。授業の最後に、「この教材でどうやったらおもしろい授業ができるかアイデアを一つ書いて」となげかける。
12時半〜13時   組合のビラまき 本部事務棟で6人で組合新聞やらアンケートやらを配る
13時から13時15分 研究室にてお弁当食べる
13時15分〜14時 4年生の卒論ゼミ(1)大学院を受ける学生の指導
14時〜14時50分 4年生の卒論ゼミ(2)卒論の指導
14時50分〜16時半 2限の授業で学生が書いたミニレポートを読む
16時半〜17時   大学院生の演習の指導 自分の言葉遣いをテープにとって記録しふりかえって、自分がどんな場面でどんな言葉遣いをしているかを分析している。おもしろい!
17時〜17時40分 現職の先生の研究の指導 「書くこと」の授業で苦闘している先生でした。「新聞の記事は時系列で書くとやりやすいよ」とアドバイス。
17時40分〜18時半 3年生の模擬授業へのアドバイス 「更級日記」について。おもしろくないというので、「こんなおもしろいものはない。年取った不幸な女性が若い頃をどんな風に思い出してどんなふうに脚色しているかをみていけば、胸に迫るものがあるよ」とアドバイス。

以上です。

家に帰ったのは、19時過ぎ。

忙しそうに見えますが、とても楽しい。

なぜなら、すべて、(昼休みを除いて)大学のお仕事だからです。


こういうこと、できなくなるときがくるのかもしれない、と

いつもどこかで、恐怖を抱いています。


こんな自由な雰囲気で教育や研究が、だんだん、できなくなるときが、すぐそこに来ている気がします。


ある市で、「つくる会」の教科書が採択されました。

問題は、その教科書の中身をしっかり検討して選んだのではなさそうだ、ということです。


では、何を基準に選んだのでしょうか。


国語の教科書の攻撃ももうすぐ始まるでしょう。


名目だけの攻撃が、もうすぐやってきます。


塹壕は、掘るだけ掘っておきたい。


そこに敵をひきずりこんで


「もみほぐします!」


今日の食べ物
朝:ホットドッグ、野菜ジュース
昼:弁当
夜:肉じゃが、わかさぎのフライ、みそ汁、ごはん

今日の一品:わかさぎのフライ
あげたては、おいしい。ちょっとほろ苦くて、ね。

もみかえす

現在、11時15分。もちろん、午後。

さっき帰ってきました。


いわゆる、組合の執行委員会、とかいうやつです。

もめたわけではなく、あんまりにも仕事が多くて、こんな時間になるのです。

わが職場の組合は、構成員の過半数をとれていません。
だって、構成員の数が半端じゃない。
何千人といるのです。

しかも、あちこちに職場がある。

それを一つの組合が支えていくのはとても難しい。


でも、組合がやらないと、ほんとに今の大学は、先を見て
広く見て、なんか行動することができないのです。

明日昼休み、ビラ配りをします。
これも組合の仕事の一つ。
報われることが少ないですが。


こういう活動をやっていて思うのは、

組合というと、なんかしら変な目で見る人が多いことです。

なんででしょう。

そうです。

組合活動が(ここの職場ではないですが)さまざまな政治闘争の道具に使われたからです。


私は、心情左翼ですが、はっきりこう思います。


「ここまで保守派をのさばらせたのは、左翼のせいだ。あんたたちが、政治闘争に明け暮れて
大衆をひきつけられなかったからだ!」


左翼の教条的なことばと思想を、「もみかえしたい」と思います。


今日の食べ物
朝:パン、フランクフルト、目玉焼き、野菜ジュース
昼:(バスの中)おにぎり3個、キャベツの浅漬け、お茶
夜(1):(会議しながら)おにぎり2個、ミルクパン
夜(2):とろろごはん(ご飯少し)たまねぎのみそ汁、野菜サラダ

今日の一品:とろろ
わたし、すったとろろ、目がないんです。
今夜も鉢一杯飲み干しました!

己がもまれずして、人をもむべからず

己がもまれずして、人をもむべからず


こまつさまのコメントの中にあった、お言葉。


なんと、深遠な、なんと、含蓄のある、お言葉でしょう。


人をもみたいなら、まず、己がもまれよ。


ああ、聖書の一句のようでもあります。


「主はいわれた、肩こりの人はさいわいである。
なぜなら、天はその人のものだからである。
天はその人をもむであろう。
したがって、己がもまれずして、人をもむべからず。
(新新約聖書 モミマンの福音書 新訳 第2章第10節 より)


アホですね(笑)。


でも、肩こりや腰痛の直し方で宗教書が埋まっていたら、きっと宗教戦争も
「もみあい」となって、どっちのやり方が相手を気持ちよくするかで「もめ」て
「もみあいでもめる」

ものすごく、気持ちのいい戦いになりそうなのに・・・・

そうですか、mjさま。

リンパ腺ですか。そこが、敵の急所なのですね。

そこを「もめ」ば、勝てるのですね。

ああ、「もまれて」負けたい。

インリンがエロテロリストなら、わしは、「モミモロリスト」になろうかしら。

まずは、しっかりもまれからですね。

英語で「unlearn」ということばがあります。

学んだことを意識的に捨てたり、学びなおしたりすることです。
社会によって学校によって「学んでしまった」ことを捨て去ることです。

たしか、あの「他者は絶対的に語ることはできない」と述べたスピヴァックも使っていたと思います。


私がむかし書いた文章には「unlearn」を「ときほぐす」と訳したのですが。


そうなんです。


わたしこれから、

「unlearn」を


「もみほぐす」と訳したいのです!!

あなたが「学んでしまった」ことを「学んでしまって堅くなってしまったところを」「もみほぐす」のです。


まずは、自分から「unlearn」してもらいましょうか。


先従自揉始(先づ自ら揉まるることより始めよ)

もまれよ、さらば、ひらかれん


今日の食べ物
朝:食パンとフランクフルト、野菜ジュース
昼:組合の会議で出たサンドイッチ、足りなかったのでおにぎり
夜:シタビラメのムニエル、トマトシチュー、ごはん、生ハムのサラダ

今日の一品:生ハムのサラダ
お中元でもらった生ハムと、これまたお中元でもらったリンゴドレッシングの組み合わせ。
めったにできない、贅沢です。

半ドン+ドン

昨日は午前中まで(といっても1時ぐらいまで)仕事で、午後から休み、今日は一日休みでした。

なんとめずらしい!!


世間では休みでも、なんかやっていた最近の土日と違って、今回は、義務的なことはなにもなく、
ほんとにのんびりしました(したかな?それを検証しましょうか)

昨日の午前中は、Y女子大学で非常勤の授業の補講。

途中2週間休講したのでその補講として授業をしました。

中身は、「授業プランのポスターセッション」

35人の学生みんなに同じ教材を渡し、その授業プランを考えて、ポスターに描き、それを一人一人発表するというものです。

私はいろんな授業でポスターセッションを使いますがとてもいいものだと思います。
独話的な発表も、会話的な質疑応答も含まれ、言いたいことを簡潔にポスターに描く力もつく。
なにより、一人一人が責任を持って表現していくその姿は、すばらしいものでした。

というわけで、今回は前半組だったのですが大幅に時間が超過しました。

ここの学生はほんとうにかわいい。自分の学生にしたいぐらいです。だれか、我が大学に進学してこないかなあ。

午後は以下のようなプランを立てていました。

昼飯は、おしゃれなイタリアン。その後散髪し、美術館で「アンデルセン200年展」を見て、映画「電車男」を観て帰る。

完璧。


ところが、上のうち果たされたのは、たった一つだけ・・・・・

まずあまりにおなかがすきすぎてがまんができず。おしゃれなイタリアンを探す余裕もなく

吉野家に飛び込み、「豚キムチ丼+卵」をかきこみました。

ふうっ。げふっ。

ううむ、吉野屋、やはり苦戦しています。味も量も厳しい・・・


その後映画館で「電車男」を観ようと行ってみると、なんと、満員!!

そうなんです。広島では、「電車男」が大人気!!(みなさんの地域ではいかが?)

そのほかの映画「戦国自衛・・」とか「宇宙戦・・」とかは、さっぱり。

しかたがないので、次の上映(4時40分)の整理券をもらい、散髪屋に行きました。

映画館は、紙屋町。いきつけの散髪屋は広島駅前。
(イメージとしては、名古屋人なら、栄と名駅、神戸なら神戸と三宮みたいな感じ)
少し離れていて、間をつなぐのが、「広電」です。

広島駅前の散髪屋で、大変リラックスした(かわいいお嬢さんにひげそりや洗髪をしてもらい、その上、顔のマッサージまでしてもらって、至福!!)時間を過ごし、時計を観ると

4時30分。


ふああああああ、無理。

「電車男」見逃しました。観たかったああああ。


なんかやけくそになって、しかもさっき散髪屋で中途半端にマッサージしてもらって
ちょっと「むらっ」としていたので

思い切って、思い切って、思い切って


ふうぞ・・・では・・・なくて、
本格的マッサージをしてもらうと心に決めました。

アッセ展望マッサージ白馬

広島駅上にあるマッサージ屋さん。前から気になっていたのですが、
思い切ってドアを開けました。


実は、私、この年まで、マッサージは、はじめてなんです。

初体験・・・なんです・・・・


ぽっ・・・・・


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次は日本だ、の中にある、心・・・

今日は、ずっと前に紹介した、陽気な島の小学校に行ってきました。

女性ばかりの教員の中で、男性は教頭先生と3/4年(複式)担任の先生の二人。

「竜宮城」みたいと、誰かが評しました。そしたら、その担任の先生が

「ためいきが出るほど・・」と返されて、一同お笑い。


授業は、元気な1年生が説明文の授業でクイズ大会、3/4年生が物語でした。

授業もさることながら、学校や教室の環境形成がすばらしかったです。

たとえば、子ども一人一人が、これ、と一つ木を決め、その木と自分とを定期的に写真に写し、その下に子どもが書いた文章を添えて、次々と貼り足していく掲示。

成長していく自分と、季節の中で移りゆく、でも、大本はそんなに変わらない木と、そして、季節の中で変わりながら、よく見ると確かに成長が見える文章と。

国語教育が目指したいのがことばの学びなら、授業なんて小さい小さい、と思いました。

もっと大きなフィールドが、ことばの学びにあると、実感した、島の小学校(沖小学校)でした。

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けれど、この楽しい学校訪問をしていても、ずっと心の中に鳴り続けた、ことばがありました。


「次は日本だ」


ということばです。


そして、私は、自分の心の中のことばを、どこか「待っている」気分で聞いているのです。

自分や自分の知っている人がテロにあったら絶対にそんな風には思わないだろうに、

「次は日本」であることを、心のどこかで、期待、しているのです。


世界の動きと無関係に見える、この国の政治や社会の状況。
その閉塞感を打破してくれることを、なんと、テロで打破してくれることを、
期待している。


よくない。よくないんだけど、


なら、この国の、右傾化と閉塞感を、何で、打破していけるのでしょうか。


>ガメラさん
>ヒロシの姉さん


人が苦しかったりさびしかったりしたら、他の人が支えて上げることができます。
それを、積み上げていくことで、少しでもみんなが前向きになればいいですよね。


でもね、圧倒的な資本と軍事力の前で、押しつぶされている人々は、

人の力で、支えることができるのでしょうか。


テロ

以外に、


そのことを、相手、にわからせる方法が、あるのでしょうか。

戦いは常に、テロリズムだとしたら、


個を支える戦いも、テロリズムでないと、と、思ってしまうのでした。


人を殺さないテロリズムを、探し求めたいと思います。

2度びっくり!

今日は、三原市に午後から出張でした。

2年前はその地域の困難校の極みと言われた学校が、徐々に作り直されていく姿に
立ち会ってきた、そんな学校に行ってきました。

授業は新聞作り。
各班の班員が班のテーマに沿って取材した記事を持ち寄り、今日は記事の推敲の授業でした。
いい話し合いであり、いい授業でした。

授業の終わりに、子どもたちから、サインをせがまれました。
こんなことはじめて!

急ごしらえのサインをみんなのノートなんかに書きました。
なんかスターになった気分(笑)。


経済状況が大変苦しい家庭が多い子どもたちを、受け止め、叱り、ほめ、指導し、見守る、先生。

人は変わることができる、いや、変わろうとする人を、人は支えることができる、と確信しました。

そんな授業に行く前に、実は大変びっくりのことがありました。


わたしの大学の同僚で、密かに敬愛している(年下の方ですが)英語の先生とばったり。

その先生も、出張で小学校に行かれるようでした。

お昼だったので、駅のホームで買ってきたサンドイッチなどを食べようと思い
先生も一緒に食べることになりました。

私は、駅で買った、サンドイッチと無性に食べたかった、ひやしうどん。
その先生も、サンドイッチでした。

「あれ、愛妻弁当は今日はないの?」
(その先生は若い奥さんと結婚していたことを知っていました)

「・・・離婚したんだ・・」


え?え?え?


その先生は、とてもまじめで、でも、とても人当たりがよく、私は、心配していました。
「疲れないのかなあ」
研究室にも泊まることが多いほど仕事熱心だし、ものすごく研究もされているし、

「だから、うまくいかなかったんだ」


ああ、なんと悲しいこと。
ほんとうにすれちがいだったんですね。

きっと離婚前も後も、二人は苦しんだことと思います。


その後で、その先生が
「実はもう一つびっくりさせることがある。HPみてください」

と言われました。


というわけで、家に帰って、晩ご飯のカレーを作って、
さっそく、先生のHPを見ました。

先生の承諾を得たので、リンクします。

こちら


このHP自体。言語教育をやるものには、宝の山です。

ただ、あまりにすごすぎて、たじろいでしまいます(笑)。


Y先生!

どうか、これからは、ちょっとだけ、ゆっくりしてくださいね。
一度、ごはんでもいきましょう。

というか、うちでご飯食べます?

私の手料理などいかが?

惚れちゃうかも(アホ!)


今日の食べ物
朝;またまたたまごかけごはん、だし入り
昼;上記の通り
夜:カレー、サラダ

今日の一品:うどん
コンビニのひやしうどんだけど、もちもち感があってうまいんだ。

本が出たよ

本が出ました。

といっても、さんざん言っていた単著ではありません。

共著の本です。

題名は、「これからの文学教育のゆくえ」右文書院 です。

注文は、こちら(笑)

いやあ、暑い本ですよ。いや、厚い、いや、熱い本です。

まあ、文学好きの人はなんで文学を語るのにこんなに熱くなるのでしょうかねえ。


編者の田中実さんが、解説でえらい長くいろんなことを書いており、その中で、私の文学教育のよってたつところを分析されています。なるほどという部分と、?という部分がありましたが、

なるほどと思ったことの一つは、難波(私の本名)は授業で文学がいると思っている、という指摘です。

それは本当です。

今のままの文学教材の授業ではどうしようもないし、文学教材以外のメディアを使うと「迎合した」というわけのわからん批判をする、文学しかない人は問題外として、ことばの学びで文学をはずすことはありえないと思います。

ただし、国語科解体・再構築が先だと思いますが。

まあ、そんなこともあって、この本に書いた文章の題名は、

「「思想科」の教材としての文学−あなたが心ひかれる文学作品に心ひかれる、そのわけの根底にある思想を見つめるために授業が用意される−」

という、あほほど長い題名になりました(笑)。


さ、これで文学教育についてはおしまい。あとは、Yさんにおまかせします。

私は、私の仕事をします!!

今日の食べ物
朝:たまごかけチンごはん、野菜ジュース
昼:カレーパン、ウィンナーパン、ジュース
夜:(わしがつくった)ごはん、たまねぎとピーマンのオムレツ、ちくわとたけのこの天ぷら、中華スープ

今日の一品:ちくわの天ぷら
簡単でおいしいねえ、ちくわ天!


対話に梅の花咲く

ご無沙汰しています。
更新がなかなかできませんでした。

やはり鬼門の7月なのかもしれません。

毎年、軽い鬱になったり風邪を引いたりと
体調がすぐれませんでした。

なんといっても寝不足になるのがつらいですね。

ところが今年は、暑さというよりは、
別の理由で寝不足気味であります。


長男が家を出てから(家出じゃないよ)
空いた部屋で寝ておりました。

ところが、アメリカの大学の長い夏休みで
かれが5月の終わりから帰ってきておりまして、
その部屋が使えなくなったのです。

彼の部屋は1階で夏は涼しいんですね。
ところが私の部屋は2階でしかも天窓があってかなり暑い。

というわけで、自分の部屋では眠れないので
1階のリビングで寝ています。

ところがところが、リビングはみんなの部屋。

なかなか寝れないし、朝は戦場になります。


というわけで、寝不足なのであります・・・・・

そんなこんなで、前期の仕事の大詰めに来ておりますが、
貴重な休みである土日をけずって、福岡県に行って参りました。

土曜日2日は、臨床国語教育研究会北九州部会(愛称 肝っ玉母さんの会(すんません、I先生))
でした。今回は、「臨床国語教育を学ぶ人のために」をここのメンバーに書いてもらうための下準備として、それぞれの実践の歩みを話していただきました。
そして本日日曜日は、「対話型授業作り」研究会に行って参りました。

プログラムなどは、HPをごらんいただきたいし、内容については、後日のせていこうと思うのですが、

一つどうしても書いておきたいのは、この研究会を主催している、九州大学の丸野先生の姿勢です。

教育心理学の権威でありながら、自分の研究内容やスタイルを変え、教育現場に入り、自分の理論をおしつけることなく、ひたすら、「授業で何が起こっているのか」を見ていこうとする姿勢。
今回の研究会でも、先生がほとんど前に出ることなく、コーディネーターに徹しられた姿勢。
すごいなあ、と思いました。

私自身がどうしても「前に前に」いってしまう人間なので(これでも気をつけているのですが)学ぼうと思いました。

研究会の中身については、また載せます。


いつのまにか、今年も半分終わったのですね。カレンダーを見てあらためて気づかされました。

もうちょっと、一日のこまごましたことに、心を残しながらすごそうと改めて思いました。

今日の食べ物
朝:ホテルの朝食・・・スクランブルエッグが炒り卵でした(泣)
昼:研究会の会場のホテルで刺身定食・・・・刺身に中トロがついていました。1500円
夜:自宅にて、ごはん、餃子、ポテトグラタン、トマトサラダ、など

昨日の一品;梅の花
今ほんとうにあちこちある豆腐と湯葉の店です。名古屋でも広島でも小倉でも入りました。
女性向けではありますが、ボリュームはかなりありますよね。
何年か前よりはおいしくなっていると思いました。
行ったことがある人は多いと思いますが、みなさんはいかがですか?
とにかく個室というのがいいですなあ。
いろいろなことに使えそうで(笑)


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