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book people child people

以前、こまつじゅんこさんから、このような質問がありました。

・「文字信仰」とはどういうものですか?

・「book people」「child people」とは、それぞれ
 どういう人のことを指すのでしょうか?

前の記事についての質問ですね。

>個人的な質問じゃないので、機会があったらHPの方で
 書いていただけたら、ありがたいな、と思います。

ということなので、少しお話しします。

まず、「book people」 「child people」という言葉。
これは、児童文学評論家の
ピーター・ハントの言葉。

児童文学に係わる人々を大きく分けると、二つに分かれると、ハントは言います。
一つは、書店・図書館司書・出版社・文学研究者などの、本を中心に関わる人々。
もう一つは、保育士・教員・教育研究者・保護者などの、子どもを中心に関わる人々。
前者が、book people、後者がchild peopleです。

両者は、同じように子どもの本に関わっているように見えて、実は思惑が違う。
前者は、できるだけ本に親しませたい、本を読むようにしたい、本を分析したいと思っているのに対し、
後者は、本を使って子どもを伸ばしたい、本で遊びたい、と思っている。つまり、本はone of them ということ。

国語の読みの授業、特に読書指導などでは、つい前者が幅をきかせるようになります。
しかし、本来教育は後者の立場です。本を使って・・と考えなくてはいけないのです。
本を読ませればいいと考える立場が教育に入り込むと、「本本主義」になってしまいます。

「本本主義」が入り込むもう一つの要因は、「文字信仰」です。
倉沢さんも指摘しているように、日本人は、話されたことよりも書かれたことを信じます。
読むことをなによりも重要な国語力と考えています。
書かれたもの・・つまり本に対して、とにかく信仰があるのです。

先日、ある実践発表がありました。その授業は、高校の文学教材の授業で
要するに、文学のさまざまな読み方を教えていく、というものでした。
私は質問したんです。「これで、子ども達にどんな力がつくのですか?」
「文学作品を読む力がつきます。現に私の授業を受けて何人もの生徒が
国語教員になることを目指しています。」
まあ、語るに落ちたというのはこのことなのでしょうね。これでまた、国語嫌いの
子どもが作られます。
文学の読み方を教えるのは、book peopleの役目。child peopleは、それによって
子どもに、学習者に、なにか「いいこと」をもたらさなくてはいけません。
それが仕事なんです。

倉沢さんという人は、考え方に私と違いがありますが、戦後ずっとこのようなこの国の
状況と戦ってきた人です。それだけで、尊敬できます。

こまつじゅんこさん、おわかりいただけましたか。

あそうそう、あなたの下の提案、

>これはとても無理な提案ですけど、白昼夢をひとつ。
 本にね、各科それぞれの短い模擬授業の様子なんかを収めた
 DVDが付いてたら、すっごくおもしろくて、新しい!
 本文を読んだ上で、DVDを見る!もんのすごいインパクトですよ。
 映像が残ると後々、固定化したイメージをつくる元凶になることも
 考えられますけど...。で、値段いくら?...まあ、白昼夢ですから。

採用します。次の本で、やりましょう!!

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コメント

まあ!!
わたくし、かずこさんではなくってよ。
わたくしの方が、ずっと前からhirotakaさまのことを知っているのに。
そう、前世からずっと。

エリカさん


う〜〜〜ん、わからぬ。

もしかして、高校時代付き合っていた
Kさんか?
学校帰り、本屋で待ち合わせていては
一緒に帰った、隣の女子校の演劇部の。

まさか・・・・・・

エリカさん


う〜〜〜ん、わからぬ。

もしかして、高校時代付き合っていた
Kさんか?
学校帰り、本屋で待ち合わせていては
一緒に帰った、隣の女子校の演劇部の。

まさか・・・・・・

わたくしをお忘れですか?
これから時々お邪魔させていただきます。
思い出してくださるまでね♡

エリカ?

あのう、すごく気になるのですけど、
よろしければ、あなた、誰か教えてくれません?

いろいろな方の顔が思い浮かんで
しかたがないので・・・・

というか。

電話をかけておいて
「あ・た・し。誰だか分かる?」
「ああ、トメ子?」
「だれがトメ子よ(怒)!がちゃ」

てなこと、やめて!!

hirotakaさま、早く帰ってきてください。
わたくし寂しいですわ。くすん。

そんな前に来てくださってたんですね!!感激!!
その頃は確か私、
「アドレス入れといても誰も来ないかも」とか
「もし来てくれても2度目はないかも」とか
歳がバレて、
「なーんだ、こんな小娘だったのね!!」とか思われるんじゃないかとビクビクしていたものです。
(今でもビクビクしております。
が、その割りに書き込んでますね。)

ウチに来ていただいたようで、ほんとにうれしいでございます。
書き込みもありがとうございます。
短いですがお返事書きましたので、のぞいてくださると更にうれしいです。

那美さま。

ずっと前に、ここに書き込みされたときに、
ご自分でアドレスを入力されてたじゃあないですか!
ほんとに時々ですけど、見せていただいてましたよ。

さっき、ご自宅に初訪問させていただきました。
そちらの方でお目にかかります。

よろしくです!

*こまつさま*

あわわわわ・・・ふがっ。
ワシの目指しているものがバレてる!!
ということは、歳もバレてる!?
キャー!!ワシ恥ずかしい。

こまつです。こんにちわ。

うにさま。

こちらではお久しぶりです(笑)
「本買うのはふつうの買い物と同じ」説。
「読書不毛地帯」な私の意見なので、信用しないでくださいね(笑)

私自身が本読んでたのは、小学校3〜6年と25〜28歳の二期だけです。
合計8年。必要な時にだけ読んだという感じ。
あと、新聞以外はぜーーーーーーーーんぜん読んでません。
誇張でもなんでもなく、本当に。ああ恥ずかしい!
でも、読んだ本の影響はとても大きかったようです。
メリー・ポピンズのように、今だに足が地についてません。
(あ。この、「本読んでないと恥ずかしい」と思うことこそが、
 Book peopleと文字信仰の影響なんでしょうか???)


那美さま。

「レインボウ・脳味噌」の持ち主は、やはり、

マツケン・サンバ ||を歌い踊りながら、変な絵を描き、
さらに「国語科解体/再構築」を語りつつ、
華麗な縛りと言葉責めで人々を魅了し、
将来は先生を目指しているが、
今密かに企んでいるのは、奴隷としてピンクなDVDへ出演すること。

でしょうね!
こわ〜(*_*)


管理人さまより、「適当に続けてください」とのことなので、
適当に続けてみましたー。

(ところで管理人さま。本日の研究会は手応えあったでしょうか?)


こまつさまの脳みそ、ご飯にのっけて食べてしまいたい。
そして私の脳みそと合体して、
hirotakaさまとか琉那さまとかうにさまの脳みそも吸収して、
果てはRAINBOW脳みそに!!すばらしい。

 こまつさんの本は買い物と同じ説。本当にそう。学校で時間かけていじくて、読めたー読めないとやってるのは、楽しいのだろうか。やってるほうは楽しそうだな。
 今、売れてる本を見れば、わかるけど、文学を必要としない人生だって、じゅうぶんすてきなのに、なんで、やっぱり「文学を読めない」ことを問題視するんだろうか。なぞ。

再びこまつです。
那美さま、hirotakaさま、琉那さま、こんばんわ。

...って、今見てびっくりしてます。
ちょっと目を離してる間にすごいことになってますね、ここ(O.O;)

ピンクで奴隷で発禁なDVDをお三方出演で作って、
私が美術やるんですか!?.....。
(おもしろそうですねー)


「マツケン・サンバ ||」とか「松平健」とか、
突然、脈絡のない単語を並べたから、
みなさんの脳味噌を破壊してしまったでしょうか???

(那美さま。私の脳味噌は梅干と同じくらいの色で大きさで、
 シワシワ加減だと思います。ご飯に乗せて食べられます。)

(琉那さま。「マツケン・サンバ ||」を5回見られたおばあさま。
 すごいですね。私は本物を見に行く勇気はありません。
 おばあさまによろしくお伝えください。「あなたはスゴイ!」と。)

まあ、いいや。
楽しんでいただけたら、これ幸いです。
ええ。どーせ私はコンクールに落ちましたよー。
DVDは付けてませんよー。絵だけ送りましたよー。
でも、いいんです!
落ちた絵は次の個展で全部出すから。

次?次の個展?...(鬱)


ところでhirotakaさま。真面目な話、
「国語科解体/再構築」を、外に向かって
具体的に発信して行く気になられたこと、とても嬉しいです。
いよいよ、時が来たようですね。

理論は「実践」するためのもの、ですよね!
実践を見せることで、反発もあると思うけど、
賛同してくれる人も出てくるでしょう。今よりずっと多くね。
ひとりでは出来ない、進められないことも、出来るかも。
私も微力ながら、お手伝いできることは、します!!
時々鬱になりながらも、へこたれずに参りましょう。
(今さっきまで表紙の画像処理してました。これでも頑張ってるんですよ〜!泣)

で、ピンクDVDの撮影はいつクランク・インですか?

那美さん、ありがとさんですm(_ _)m
おばちゃん嬉しいわっ☆(笑)


真似したいと思うのに真似できないもの…………………あたしも早く、そういう作品が書けるようになりたいものです。
自分を切り売りするのでも、誰かのものの不出来なコピーでも寄せ集めでもなく……………

余談ですが。
お盆に遊びに来た母方の祖母が、「マツケン・サンバ」を五回ほどナマで観たと自慢しておりました………「最近は、なにが流行るかわかんないわねぇ…」だそうです。五回も観たクセに(笑)
素直ぢゃないのは血筋ですねf^_^;

ええ、ちょっと管理の手違いと
ココログの不調で変になりました。
以下のコメントは、上の那美さんの前に来るものです。
ごめんね、那美さま。

*********************

あ、那美さん、戻してくれたんやね。

また、同時に送信しちゃった?!


まねをさせないようにするためには、
その模擬授業が「まね」したいけど
絶対まねできないものでなければならない。

そうそう、こまつさんの、絵のように。

***********************

なるほど。
こまつさまの絵のように。
ピカソの絵のように。

真似できそうで、実は深いんだぞ~っ。

あ、丈王さまになっていましたね。
本当は、女王様なのに。

でも、丈王様というのも、素敵ですなあ。


 杖とも。律の五刑の一。衆人環視の中で尻を打つ刑。回数は六〇回から一〇〇回まで五段階。刑具の杖は笞(ち)より径が一分太い。杖刑。杖罪。

だそうです。

どないや!!

あ、いやいや、まじな話に戻して!!

那美さんが、悪いんやで、ピンク色なんていうから。

上も下もいて、もしかして私が一番おいしい役なのでは・・・?
うふふふふ。

まじめなほうに話を戻しますが(琉那さんごめんなさい。懲りずにお話しましょ。)、DVDの模擬授業を観た教師が、ただのモノマネ師にならないことを祈ります。

え~~~。
それって、あたしが一番下なんですよね?
…………………………………………………………………………………………すごくステキ☆(爆)

……うそですってば。ごめんなさいぃぃ(>_<)

だって最近、まじめなお話ばかりでまぜてもらえなさそうだったんですもん。だからつい………………(反省)

あんねえ、まじめな話をなんで
那美と琉那の「那」つながりの二人で
ピンクにすんの!!

そんなにいうなら、わしと3人で
DVDを作るかい!!

配役
 奴隷・・・琉那
 奴隷の丈王様・・・那美
 奴隷の丈王様の王様・・・hirotaka


って、誰がみたいんじゃい!!

こんばんは。
那美さまよりご指名賜りました、琉那でございますm(_ _)m

ですが。
私が関わった日にゃ、発禁間違いなしですな(笑)。今の私にできるのは、簡単な縛りと、ご主人様流言葉責めくらいですし………(爆)

あぁっ。師匠、打たないでぇっ!!……いえ、もっと打ってぇっ!!!!

あと、ピンクな出演なら、琉那さんと共演で。

ある意味、ピンク色ですゎ♪ うふふ。
アホなことほざいてますけど、DVD付きの本は、本当にすごいです。
わたくし、ピンクな出演なら承ります。笑

>こまつさま

コンクールに落ちた?
あなた、一体なんのコンクールに出したの?

まさか、DVDをつけて、絵を出展したの?


DVDつきの本はかなり本気です。
まず今とりかかっている、こまつさんとの
ジョイントの本を完成させて
その次のタッグは、それでいきましょう。
DVDの美術監督は、こまつさま、よ!!

実は、いろいろなところから実践についての
hirotakaの本がほしいと言われている。
今まで恥ずかしかったのだけど、
盛岡の授業で、決心がついたのさ。
やりまっせ!!

>那美さま

ぷるんぷるんのピンク色って、
あなた、なにいってんの(笑)。

あ。もしかして、那美さまも
ピンク色?

すごい目のつけどころです!!感動。
きっとこまつさまの脳みそはぷるんぷるんのピンク色。

こまつです。

hirotakaさま。
質問にお答えいただいて、ありがとうございました。

なるほど。
同じ1冊の本を前にしても、
「本(=書かれたもの)」
そのものの存在価値を第一に考える人と、
「読む人」個々にとって、
それを読んで「いいこと」あるのかないのか?
を第一に考える人がいるということですね。


学校の生徒に限らずふつうの読者は、
漠然と「おもしろい本無いかなー」とか、「泣ける本は無いかなー」とか、
「歴史ものの新しい小説!」とか、「○○について書いてある本が欲しい」とか、
その時どきに自分が欲してるものを基準に、本を選びますよね。
絵本であれば、おはなしを読むまでもなく、
絵にひとめぼれしてしまうとか。

これって...
ふつうの買い物と一緒じゃないでしょうか?
女の人はよく、買い物をして元気になります。

  「秋もののステキなトレンチ・コートが欲しい...」と思ってたら、
  思ってたとおりのコートが見つかった!
  それ着て出かけると、嬉しくてとっても元気になる!

「秋ものの」を「家族について書かれた」に、
「トレンチ・コート」を「本」に、「着て出かける」を「読む」に、
それぞれ置き換えても、ぜーんぜんふつうだと思う。

「買って、使って、いいことある!」


「ドリトル先生 シリーズ」と「メリー・ポピンズ シリーズ」と
「星の王子様」しか、ちゃんと読んだことがない、
「現実逃避型・読書砂漠」なこまつの意見ですが。

...................................................................................................


私の白昼夢(DVD付きの本)採用ですか!ほんとに???
(制作資金はどこから...?ヽ(。_゜)ノ)

この「夢」は、
hirotakaさまの「盛岡に行きました2」の中にあった、

・(国語科の解体/再構築を)学会で話したことはある
・表現科の授業を見せてもらったのがよかった(例のスイミーの授業ね)

というフレーズと、

・こないだ買った「マツケン・サンバ ||」(松平健)のCDとDVDのセットが
 ものすごいインパクトだった!

が、繋がりました。
(「マツケン・サンバ ||」の、
 音だけではない、ビジュアルがセットになったことによる相乗効果は、
 とんでもなくすごかった。)

「国語科解体/再構築」も同じで、
言葉で書かれた理論だけではなく、実践をビジュアルで見ることにより、
語らずして伝わるものはとてつもなく大きいです。
ビジュアルで実践を見て、疑問に思ったことを、
本を読んで再確認してもらったらいいと思う。
もちろん、DVDに収める模擬授業はhirotaka先生がやるんです。


ちなみに、私は3年ほど前から「マツケン・サンバ ||」のファンです。
でも、特に松平健が好きなわけではありません。
そして、hirotakaさまには「採用」してもらえましたが、
コンクールさまには「不採用(落選)」でした。
現在、フツフツと腐ってます。

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