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2004年2月

FDフォーラムに行ってきます

2月28日29日と京都で、
第9回FDフォーラム・第1回高大連携教育フォーラム 『生徒が学生に成長するために』 が
開かれます。
くわしくは ここ

私も、第1分科会に参加してきます。

テーマは、「国語学力低下と大学教育」

もちろん私は、日本の生徒・学生の国語学力は低下しているとも
低いとも思いません。

大体、「低下した!」「危機的状況だ」と煽るような発言は
ずっと昔から繰り返されてきました。

そして、なんらかの対策が立てられ、なしくずしにされてきました。
(その対策には、さまざまな利権の匂いもします)

ちゃんと事実を見よう。
いろいろに事実は見えるけれど、いろいろに見える事実をちゃんと
出し合おう。
そんな気持ちで行ってきます。

日本の生徒・学生の国語学力で弱いところはもちろんあります。
でもその弱いところは、ずっと日本にいる人が弱いところでもあります。

それは、
「全体を見通す」ということ。
一部の大変すぐれた「先見家」以外は、
部分にばかりこだわってきたと思います。
文章を読んだり書いたりすることについても。

まあ他にもいろいろありますが、そんなことを話してこようと思っています。

どんなようすだったかは、また報告します!!

煮物の味が決まらない

煮物の味が決まらない。
題名のまんまです。

料理を作るようになって1年。
手際だけは早くできるようになりました。
メインを決め、副菜を決め、あとは汁物とできればサラダ。
だいたい冷蔵庫を見て、すばやく献立をたて、30分以内には
(煮込み料理以外はね)なんとか作れるようになりました。

だけど。
煮物の味が決まらない。
今日も肉じゃがを作ったのですが、
砂糖を入れすぎて、甘くなった・・・・
たまねぎの甘さを考えていなかったのです。

以前は、砂糖の代わりに
おいしいだろうと思って、みりんをいれすぎて
変な味になりました。

一体、いつ味を見たらいいのでしょうか。
私は、味付けをしたらすぐに汁をなめて
味を見てしまいます。
だめだとは思うのですが

料理ベテランのみなさま。
煮物の味を決めるコツを教えてください!!


墜ちていく大学

墜ちていく大学。
どういうことか。

今、大学はぐちゃぐちゃなんですが、ぐちゃぐちゃな状態に
なると、隠されていた暗部が浮上してきます。

白い巨塔にある話は、全く嘘ではないのです。
あの話から「金」の要素を取った感じ。

つまり、派閥とコンプレックスと裏切りの予感とがあるだけ。

私は、派閥横断的なポジションにいるので、さまざまな派閥からの
表・裏のさまざまな情報が飛び込んできます。

人間って、恐ろしいね。ほんとうに、ある人をおとしめるためだけの
情報が、流されることがあるんですよ。

こんなことを考えているうちに、こんな大学の状態は
昔からだったのかもしれないと思うようになりました。
つまり、「墜ちている大学」ということ。

私は、「墜ちている大学」は、大好きです。
ぐちゃぐちゃ も大好きです。
こんな状態だからこそ、いろいろ面白いことも
経験できるし、実行もできます。

さあ、国公立大学は、法人化がはじまります。
もっと、ぐちゃぐちゃに、もっと「墜ちていく」でしょう。
ご注目あれ!!

臨床国語教育研究会について

臨床国語教育研究会東京部会が終了しました。
ここで行われた内容については、いずれ報告書を出そうと考えています。
とにかく、濃かった!!

さて、臨床国語教育研究会のHPですが、一部変更がありましたので
改めて、記しておきます。
臨床国語教育研究会

こちらのHPには、臨床国語教育研究会についての情報が満載ですので
ぜひごらんになってください。

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文学教材の授業について、だんだんわかってきたのですが、
「この作品、教材、は、こう読まなきゃ」という自分の思いをどうしても
人にも押しつけたくなる(いい意味でね)人と、
しょせん人は人、自分は自分だから
人にはおしつけたくないや、という人とが、
この世にはいる気がしています。

前者だと、子どもは迷惑だし、後者だと、先生をやるのはたいへんだし、
どうしましょうか。

ドーダ は やーだ

明日、2月14日は、臨床国語教育研究会東京部会です。
くわしくは、バックナンバーのおしらせへ。

八王子の南多摩高校に参ります。

なんか、わくわくします。

小さな小さな会ですが、自分のやっていることを
じっくり他の人に話し、他の人もじっくり聞く。
受け止めたり、質問したり、反論したり。
相手の存在を 存在として受け止めるために。

「ドーダ」ということを示すためではなく。
(「ドーダ」については、東海林さだおのエッセイ『もっとコロッケな日本語を』参照)

・・・質問したり、反論したり、頷いたりしている人の中には、
この「ドーダ」を示したいがための人もいますよね・・・・・

ドーダは、やーだ。

小松順子HP展ならびに即売(再再再掲載)

なんと、5枚組の絵が売れてしまいました!!
大人気が続いています。
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どんどん、絵が売れています。
購入をお考えの方は、お早めに。
二度とありませんぜ、こんな企画。
と、ちょっと押し売りかな。

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こまつさんから画像の提供をいただき、絵の再掲載を行っています。
だいぶんきれいになりました。順次変更しますので、お楽しみに。
では、あらためて。

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2月7日に、大阪の小松順子さんの個展に行って来ました。

・・・小松順子展 2月2日〜14日(土)11時〜18時(土曜は17時)
   信濃橋画廊 大阪 地下鉄四つ橋線 本町駅 20番出口すぐ・・・・

小松さんは、今年出すであろう私の本の装丁をやっていただく
方です。
私の本のテーマである、「破壊と再生」にぴったりの絵を描いておられます。

小松さんの画風の変遷は、人の歴史であり、美術の歴史の凝縮で
大変興味深いものでありますが、実際の所はぜひ個展を見に行ってください。

ただ、見に行けない方もおられるでしょうから、小松さんの許可を得て、HP上での
展覧会を行います。私のデジカメで写した、本当に最低の腕前の写真ですが、
お楽しみ下さい。

即売もしております。値段は下記の通りです。
欲しい方は、QZR04446@nifty.ne.jp までお知らせ下さい。

水溜まりの蕗(油彩)¥70,000

睡蓮の葉(2右)(1左)(油彩)各¥25,000

睡蓮の池(油彩)¥500,000

Early springs(za-1)(油彩)¥200,000

Early springs(油彩) 5枚組¥205,000 大1枚¥50,000 小1枚¥35,000 売約済

スイトピー(水彩)¥20,000

ねこじゃらし(水彩)¥15,000 売約済

ムラサキツユクサ(水彩)¥15,000

小石(水彩)¥5,000 売約済

枯枝(水彩)¥10,000 売約済

巻枯葉(水彩)¥10,000

さざんかの蕾(水彩)¥8,000 売約済

マッチポンプ

ある小学校の話です。

その学校は、ずっと国語科の研究をしてきました。
去年は、読むこと。今年は、書くこと。
その中で課題が見えてきたというのです。
子ども達が、自主的に発言をしたり、人前で
発表したりしない。
つまり、「表現力が不足だ」というわけです。

そこで、私は聞きました。
「休み時間はどんなかんじですか?」
・・この問いは、パブリックコミュニケーションの状態はわかったが
プライベートコミュニケーションはどうかな、と思って聞いたものです。

「休み時間は、しゃべりません。」

「給食時間はいかがですか?」
「給食は、沈黙して食べることに専念しています。」
??

もちろん、答えを胸をはっておっしゃっているのではありません。
問題が実はどこにあるのか、先生たちはよくわかっておられるのです。

誰が、子ども達の表現力を奪っているのか。
問題の原因が分かっているのに、どうして
「もとをたださない」のか。

この学校は、地域で注目の学校だそうです。
賞なんかもとっているそうです。
でも、
先生たちは、「おかしい」とはっきり感じています。

先生たちは、言いました。
「おかしい、と私たちに言ってください」と。

マッチポンプを止めるのは、そのポンプでも
よそからのポンプでもありません。
マッチそのものを、捨て去ることです。
でも、私はマッチを捨て去ることを代行しようとは思いません。

自分の始末は自分でしなきゃね。

さあ、どんなことになるでしょうか。

アウステルリッツ

あたまいたもはらいたも なんか 落ちてしまいました。
もう すっきりです。
治ってみると なんか 物足りなくて。
ちょっとね。

きいてほしい人々への お二人のコメント。
深いです。

団さんは 私の言葉を受けてくれて 
問いを持ち 問いを相手にぶつけ 新しい物語を紡いでいく。
相手にも。 今の 未来の 過去の 私にも。
そういえば 紡ぐ という行為は とても複雑な過程を
ふむものですよね。 そこに きく姿をみていただきました。

一方 あみさんは 会話が噛み合っていなくても
雰囲気が 場が 「本当の会話」を生み出してくれると
つい最近の体験から コメントしていただきました。
あみさんと 浮田さんは 知り合いではなかったですものね。
関係性は 前もって作られるものとも限らない・・・。

私は 団さんもあみさんも 両方とも 研究の(いやおそらく
生涯の)テーマとなることをなんとなく知っているので
そのこともあって 奥深く それこそ ききました。

男と女のちがいも もしかしたら あるのかもしれません。
能動的であることを社会的に義務づけられてしまっている男
受動的であることを社会的に義務づけられてしまっている女

でも ふたりのことばの延長線は 交わるだろうと思います。
思いたいです。
そのためには もうすこし 補助線を引く必要があるかもしれません。

問い合い続けること と 聞き合える場を生み出すこと。
この両者の あるいは 両者の延長線の 間に。

アウステルリッツ
みなさんは この本を読みましたか?

アウステルリッツは <私>に 過去も未来もぐちゃぐちゃした 物語とも言えない
断片を たぶん 話しています。
私たち読み手も それ を ききます。
写真が載っています。 たくさんの写真が。
その写真も 私たちは きくのです。

私は この本を あり得ない過去をさがして ありえない未来をさまよう
ある人に あげました。
その人は きいてくれるでしょうか。
問うてくれるでしょうか。
場は紡がれているのでしょうか。

虚構は 現実を 超えてくれるのでしょうか。

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